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ケアマネジャーとはどんな資格なのか?

      2015/10/23

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ケアマネジャーとはどんな資格なのか?

ケアマネジャーとはどのような資格かご存知でしょうか。ケアマネジャーの正式名称は「介護支援専門員」といい、2000年に出来た公的資格になります。2000年から施行された資格で、2014年現在だと誕生してまだ14年ほどの資格ではありますが、医療や福祉の現場では非常に高く評価されている資格で、認知度もとても高いです。医療関係の仕事に就いていない人でもケアマネジャーという言葉は聞いたことがある方が多いと思います。認知度、需要ともに非常に高い資格であると言えるでしょう。

 

ケアマネジャーの資格を取得するためにはいくつかの条件をクリアしなければなりません。ケアマネジャの資格を取得するには、介護支援専門員実務研修受講試験を受けてその試験に受かること、そして介護支援専門員実務研修を受ける必要があります。この2つをクリアしなければ資格を取得する事はできません。

 

試験を受けるためには実務経験が必須となります。ケアマネジャーの試験を受けるのにもいろいろな要件がありますが、中でも特に重要になるのが実務経験です。医療や福祉関係の資格を持っていない場合は介護実務経験が10年以上、福祉・保健・医療の資格を持っていたりケースワーカーなど相談援助の経験がある場合は実務経験が5年以上必要となります。

 

これだけ見るとかなり大変なように思うかもしれませんが、ケアマネジャーの試験には論文試験や実技試験はありませんので、比較的受けやすい資格試験であると言えます。受験資格さえクリアしていれば、チャレンジしやすい資格です。ですから、資格取得を目指すのであればとにかく受験資格を得るようにしましょう。

 

次に介護支援専門員実務研修についてですが、介護支援専門員実務研修は護支援専門員実務研修受講試験に合格すると受けなければならない研修になります。この研修を受けないとケアマネジャーの資格を取得することはできません。実務研修は前期と後期に別れていて、前期と後期の研修の間にケアプランを作成するという課題が出されますので、実際にケアプランを作成しなければなりません。そのプランは後期の講義に使用することになります。研修が終了したら都道府県にケアマネジャーの登録申請を行います。そうすると「介護支援専門員証」が交付されることになります。そこではじめてケアマネジャーを名乗ることが出来るようになり、ケアマネジャーとして活動を始めることができるのです。

 

 

忘れてはならないのは、ケアマネジャーの資格には更新手続きが必要ということです。更新手続きというと免許のような感じがしますが、ケアマネジャーは1度資格を取得すればそれで良いというわけではありません。更新手続きをしっかりと行わないとケアマネジャーとしてずっと活躍し続けることはできません。せっかく苦労して取得した資格をなくしてしまっては非常にもったいないですので、更新手続きは絶対に忘れないようにしましょう。

 

更新手続きは5年おきで、更新の前年に更新のための研修を修了する必要があります。更新研修を受けることでケアマネジャーとしての質をさらに上げることが出来ます。ケアマネジャーは常に勉強し続けなければならない資格なのです。

 

ケアマネジャーは非常に需要が高い資格ですが、資格取得までの道のり長く、誰でも簡単に取れる資格ではありません。しかし、これからもケアマネジャーの資格の需要は高まると考えられています。

 

 

 

 



 ケアマネジャーの資格を取るとどんな仕事につけるのか?

ケアマネジャーというのは名前からも想像出来るように介護を必要とする高齢者の方などのマネージャーをする仕事です。お年寄りが介護サービスを受けながら快適で暮らしやすい生活を送ることが出来るようにサポートをする重要な仕事で、ケアマネジャーの資格があるからこそ出来る仕事です。

 

ケアマネジャーの資格を取得するとどのようなことが出来るのか、さらに詳しくみていきましょう。ケアマネジャーの資格があるとどのような介護サービスを利用すれば過ごしやすい快適な生活を送ることが出来るかということを要介護認定を受けたお年寄りに指南することが出来ます。これがケアマネジャーの重要な役割であると言えるでしょう。

 

高齢化社会がどんどん進んでいる今、介護サービスも充実してきています。しかし、介護サービスが多様化するにつれて、どのようなサービスを選べば良いのか分からないという方が増えているのも事実です。どのようなサービスが合っているのかということを適切に選ぶのはなかなか難しいですよね。そこで働くのがケアマネジャーです。

 

担当するお年寄りに合ったサービスを紹介するだけでなく、ケアマネジャーは介護サービスやそのサービスを行う事業所の情報を集めたり、介護サービスの利用計画を立てたり、サービスあとのフォローをしたりとさまざまなことを一手に行います。

 

資格があればこれらの仕事を全て行うことが出来るわけですが、やることが多い上にお年寄りが必要とするサービスが何かということを察して、そのサービスを提供しなければなりません。介護を必要とするお年寄りの環境というのは複雑であることが多いです。家族やかかりつけの病院など取り巻く環境というのは思っているより複雑であることが多いので、ケアマネジャーはそれらも調整しなくてはなりません。

 

ケアマネジャーの資格があればケアマネジャーが主催するサービス担当者会議という会議も行うことが出来るようになります。このサービス担当者会議は、サービスを利用しているお年寄りや家族、サービスを提供している事業所の担当者、お年寄りのかかりつけの医師などが出席して話し合いを行う会議なのですが、ケアマネジャーはこの重要な会議の主催者になることが出来るのです。会議の日程調整や司会進行役も行いますので、大変ではありますが、ケアマネジャーの力を発揮出来る場であると言えます。

 

ケアマネジャーになればさまざまな問題を解決することが出来ます。介護というのは非常に大変です。身体的にも精神的にも大変な作業で、介護している側が壊れてしまうということも少なくありません。そのようなこともあり、今は自宅で介護をするのが当たり前という考えが少なくなってきています。しかし、まだ自宅での介護の問題を抱えて疲れている方がいるのも事実です。ケアマネジャーはそんな悩みを抱えている方の手助けを行える仕事です。

 

介護の問題を抱えている人、介護で疲れている人、介護が必要なのに1人暮らしをしているお年寄りなどに対してケアマネジャーが介入することで、それらの状況を180度変えることが出来るのです。相談者に合うプランを考えてサービスを提供することで、状況を一変させ問題を解決することが出来ます。ケアプランを立てて介護サービスを提供することは資格を持つケアマネジャーではなければ出来ない仕事です。

 

さまざまな仕事を引き受け、数多くの役割を担っているケアマネジャーは介護のなんでも屋さんとも言えるかもしれません。介護に関することはケアマネジャーにお任せと言っても過言ではありません。ですから、ケアマネジャーというのは介護を必要とするお年寄りやその家族から絶大な信頼を得ています。

 

担当するお年寄りが、自分の計画したサービスを利用することで自立度が改善した時の喜びは、何ものにも代えがたく、やりがいに満ちた仕事といえるでしょう。

 

利用者の方たちに喜んでもらえたとき

介護を必要とされる人たち、その介護者であるご家族の多くは大きな不安や心配、悩みを抱えています。

 

ケアマネジャーは、相談援助をしながら、最良の方法でケアプランを立て、明るい方向へと導いていく指南役があります。

 

ケアマネジャーは、利用者、ご家族の状況を踏まえ、さまざまな方法でケアプランを作っていきます。

 

ケアプランを立てる前に、利用者やご家族から情報を収集して、どういう課題があるのか分析する「アセスメント」(査定)を行います。

 

そして、ただ問題を見つけるだけではなく、その利用者やご家族がどうすればポジティブに生きていけるのか、プラス面を見つけ出すことが大事な仕事になります。

 

 

 

 ケアマネージャーの資格を取得する難易度

ケアマネジャーの資格を取得したいと考える方が気になるのが資格を取得するための難易度だと思います。ケアマネジャーになるためには、まず護支援専門員(ケアマネジャー)実務研修受講試験に合格する必要があります。しかし、この試験に合格すればすぐにケアマネジャーになれるのか?というとそういうわけではありません。ケアマネジャーの資格を取得するには試験に合格してから実務研修を受けなければならないのですが、この実務研修は試験に合格しないと受けることができません。ですから、試験に合格してケアマネジャーになるための実務研修を受けましょう。この介護支援専門員実務研修を終了し、各都道府県の介護支援専門員名簿に登録を行った後に介護支援専門員証の交付を受ければケアマネジャーの資格を取得することが出来ます。

 

つまり、ケアマネジャーの資格を取るためには試験を受けるための受験資格を獲得するために医療・保健・福祉等の各種国家資格のいずれかを持ち、なおかつ実務経験を5~10年経験する必要があります。それでようやく試験を受ける受験資格を得られることが出来るわけですが、試験に合格した後に介護支援専門員実務研修を全過程修了し、それでようやくケアマネジャーの資格を取得出来るのです。ケアマネジャーの資格を取得するまでの道のりは決して簡単ではなく、数ある資格の中でもかなり長い道のりを要すると言えるでしょう。

 

ケアマネジャーになるための過程を見るとすごく大変で難しいように思うかもしれませんが、ケアマネジャーの試験自体は超難関というほど難しいわけではありません。もちろん簡単に受かる試験ではありませんが、国家試験・公的試験の中では比較的標準レベルの試験であると言えます。ですから、うまく時間を使い、大事な部分をしっかり勉強しておけば仕事をしながらでも資格取得を目指せる難易度です。

 

しかし、現在ケアマネジャーは飽和状態になりつつありますので、試験の難易度は少しずつ高くなっているとも言われています。資格取得までの道のりが長い上に試験レベルまで高くなってくるとケアマネジャーの資格はさらに取りにくくなりますので、資格取得を目指すのであれば早い方が良いと言えるでしょう。

 

気になるケアマネジャー試験の合格率ですが、介護保険創設当時の平成10年、11年度は40%前後でした。だいたい2人に1人は受かるという計算で現在に比べると比較的多くの受験者が受かる試験であったと言えます。まだ歴史が浅く早くケアマネジャーの養成をしたいということもあり、難易度も易しめになっていたのではないかと思います。しかし、その後介護保険制度が整ってくると同時にケアマネジャーの資格を持っている方も増えてきたということもあり、合格率は30%台まで下がり、平成17年度から合格率は20%台にまで下がり、平成23年度にはついに合格率は15%ほどにまで下がりました。

 

平成26年現在も15%ほどの数字をキープしています。つまり、ケアマネジャー試験は8割の人が不合格で2割の人しか合格することが出来ないということです。しっかりと勉強すれば合格出来ない資格ではないのですが、数字だけ見るとかなり難易度は高く、それも年々上がっていると言えるかもしれません。ケアマネジャー資格者を増やさないやめに試験内容を難しくしているというような噂などが流れていたりしますが、しっかりと勉強すれば受かる試験です。

 

ケアマネジャーの受験者数は長い間横ばい傾向にあります。しかし、今後受験者数が増えるようなことがあれば、さらに合格率は下がるかもしれません。ケアマネジャー試験の受験を考えているのであれば、今後の介護保険制度の動きをしっかりとチェックしておくようにしてください。



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