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ケアマネージャーとはどんな仕事なのか?

      2015/10/23

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ケアマネージャーとはどんな仕事なのか?

介護を行う上でかなり重要な役割を担うケアマネジャーですが、そもそもケアマネジャーとはどのような仕事をするのでしょうか?ケアマネジャーという言葉は聞いたことがあっても仕事内容や具体的にどのようなことをする人なのかはよく知らないという方はとても多いと思います。ケアマネジャーを目指すのであればどのような仕事なのかを理解しておく必要がありますので、まずはケアマネジャーがどんな仕事をする人なのかを知っておくようにしましょう。

 

ケアマネジャーというのは、介護が必要なお年寄りやそのご家族から話しを聞いて、一人一人の環境や事情などを考慮した上でどのような介護サービスが良いかという計画、いわゆるケアプランを考えるというのが主な仕事になります。同じ福祉関連の職業である介護福祉士などとは違い、直接介護を行うというよりも、調査や計画の作成、連絡・調整などを行う仕事になります。

 

ケアマネジャーという仕事は、介護のパートナー的存在であると言えます。介護というのは想像している以上に大変なもので、介護している側身体的にも精神的にも追い詰められて病気になってしまうということも少なくありません。そんな方を救うことが出来るのがケアマネジャーという仕事です。

 

介護が必要な方やそのご家族と介護のプロを繋ぐのがケアマネジャーの仕事なのです。介護と言ってもどのようなサービスがあるのかを知っている方はとても少ないですし、どのようなサービスが合うのかも料金的なことも分からないですよね。そんな介護サービスに関するさまざまな悩みや疑問に答え、幅広く対応するのがケアマネジャーです。良い介護を行うためには良いケアマネジャーを見つけることが重要となるのです。ケアマネジャーが行う仕事はいろいろとありますので、主な仕事を以下に紹介します。が行う主な業務は、次の通りです。

 

・ケアプランを作成する

ケアプランというのは、どのような介護サービをどの程度利用するのかということを決めた計画書のことです。要介護別に1ヶ月に利用することが出来る介護サービスの上限がきまっていますので、介護者の状態、家族の事情などに合うプランを作成しなければなりません。サービス事業者は介護利用者が自由に選べますので、遠慮なくケアマネジャーに希望を伝えることが出来ます。

 

・要介護者の課題分析

介護が必要な方のほとんどは、介護が必要であっても出来るだけ自宅でこれまで通りの生活をしたいと願っています。快適な生活を過ごすためには、どのようなことが出来て、どのようなことが出来ないのか、そしてなぜそれが出来ないのかという原因などをしっかりと把握しておかなければなりません。

 

現状をしっかり把握するためには、なぜ介護が必要になったのか、これからどんな生活をしたいと考えているのか、ご家族との関係はどのような感じで、これからご家族はどのように関わっていけるのか、近所付き合いはどうだったのかなども知っておく必要があります。このようなことを全て把握した上で要介護者本人やご家族と相談や確認をしてこれからのことを一緒に考えていきます。

 

・サービス担当者会議の運営

要介護者本人がより良い生活を実現するために、これからどのような支援をしていけば良いのかということを本人、家族、サービス担当者が集まって話し合う会議のことをサービス担当者会議というのですが、この会議の運営を行うのもケアマネジャーの仕事の1つです。要介護度が変更になるとき、要介護の更新認定などを受けたときなど必要なときに随時開催される会議で、重要な会議となりますので出来るだけご家族などが立ち会うことをおすすめします。

 

・ケアプランの管理と再評価

いろいろなことを考慮した上で考えたケアプランであってもそのままというわけには行きません。介護者の環境や状況というのは変化していきますので、その変化に伴ってケアプランも改善していく必要があります。改善すべき点がないか常にチェックするようにしましょう。

 

・介護支援サービスの記録

介護者本人との経過記録、訪問記録、サービス事業者との話し合いの内容の記録などさまざまな介護支援サービスの記録を残すこともケアマネジャーの大切な仕事になります。これらの記録は家族が希望すれば、見せることにもなりますので、しっかりと正確に残しておくようにしましょう。

 

以上がケアマネジャーの主な仕事内容になりますが、介護保険の給付請求や新規利用者の獲得などその他にもケアマネジャーの仕事はいろいろとあります。しかし、どの仕事を見ても共通して言えることは介護サービスを円滑に進め、介護を必要とする方をサポートする縁の下の力持ちのような仕事であるということです。

 

 



 

ケアマネージャーのやりがいや大変なポイント

ケアマネジャーの仕事のやりがいとは一体なんでしょうか。どんな仕事でもやりがいを見出すことが出来た方が続け甲斐も出てきますし、活力にもなりますよね。やりがいを感じる場面や瞬間というのはもちろん人によって違うと思いますが、ケアマネジャーという仕事をしている人の中で「人の役に立つ」ということにやりがいを感じている方が特に多いようです。

 

ケアマネジャーの1番のやりがいはやはり「人の役に立つ」「感謝される」ということだと思います。お礼を言われるために行っているわけではないと思いますが、人から感謝されるというのは嬉しいことですよね。

 

ケアマネジャーという仕事は人と深く関わる仕事です。それが時には大変だったりもしますが、介護を必要としている人に必要なサービスを提供することが出来るというのは素晴らしいと思います。自分が提供したサービスによって、全く歩くことができなかった人がゆっくりでも歩くことが出来るまでに回復した時などの喜びは他では味わうことが出来ないと思います。

 

例え1人暮らしで身体に障害があり介護が必要であっても、これまでの変わらずに自宅で生活したいと思うのは当然だと思います。これまで長年生活をしてきた自宅で変わりなく暮らせるというのが幸せでしょう。しかし、高齢になると生活のさまざまな場面に支障が出てきてしまいます。障害があれば尚更です。ですが、そこで介護保険制度を利用し介護サービスを取り入れれば、生活環境は変化します。要介護者本人の環境が変わるのはもちろん、これまで介護をしなければならなかったご家族の環境も大きく変わるでしょう。ケアマネジャーが関わることで、利用者だけでなくご家族の生活環境を良い方向に持っていくことが出来ればそれは大きなやりがいになりますし、そこがケアマネジャーという仕事の醍醐味であると言えます。

 

しかし、ケアマネジャーの仕事というのはとても忙しいです。やらなければならないこともたくさんあります。そんな中でもケアマネジャーは研修が常にありますので、たくさんの仕事を抱えながら長時間の研修にも何度も行かなければなりません。経験を積んで管理者も任されるようになればさらにやることはたくさんになります。

 

仕事を任されるということは信頼されているということですので良いことではあるのですが、事業所で問題があった時は仕事をしながら対処もしなければなりませんし、スケジュール調整が大変になるでしょう。休日出勤も当たり前ですし、休みの日であっても24時間連絡が取れるようにしておかなければなりません。仕事とプライベートを分けるのが難しいほど忙しい職業なのです。ただ、あまりにもプライベートがないとケアマネジャーを続けることが難しくなってしまいますので、うまく切り替えていく必要が出てきます。

 

ただし、仕事への大変さや過酷さは仕事の仕方によって変化するとも言えます。大変な仕事ではありますが、仕事の仕方によってそれらはだいぶ異なります。例えば1人の利用者に深く関わって仕事をしている人もいれば、利用者の状況確認に訪れるぐらいで何人もの利用者と接し、事務的に同じプランを使っているケアマネジャーもいます。ケアマネジャーが所属している事業所や経営者の方針によって違いが出ることが多いのですが、仕事への関わり方でケアマネジャーの仕事の大変さというのは変わってくると言えるでしょう。

 

しかし、少しでも希望にそったサービス提供をして、利用者やご家族も含めて真剣に手伝いたいと考えるのであれば、ケアマネジャーという仕事はどうしても大変になってくると思います。ですが、大変なのと同時にそこには大きなやりがいや達成感も出てくると言えるかもしれません。

 

 

 

 

ケアマネージャーにつくために必要な資格

ケアマネジャーにつくために必要な資格はケアマネジャーの正式名称である介護支援専門員の資格です。そうは言ってもケアマネジャーになるためにはさまざまなルートがありますので、まずはそのルートを知り自分に合うものを選択するようにしましょう。では、以下に順番にルートを紹介したいと思います。

 

・ケアマネジャー試験を受け合格する

ケアマネジャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格することが必須になります。この資格は国家資格ではなく公的資格ですが、この資格がないとケアマネジャーを名乗ることはできません。各都道府県が実地しているこの試験は、毎年1回、10月に開催されています。(変更になる場合がありますので、事前にしっかり確認するようにしてください)この試験を受けるためにも資格や実務経験が必要だったりと受験条件が厳しいので、受験資格は何なのか、自分自身その受験資格をクリアしているのかということを確認することから始めましょう。

 

・資格・実務経験を積む

ケアマネジャーの試験を受けるためには受験資格を得る必要がありますが、それには国家資格、実務経験が必要となります。

  • 国家資格がある場合

保健・福祉・医療分野での国家資格を持っていて、5年以上、900日の実務経験が必要となります。受験資格になる保健・福祉・医療分野の国家資格は以下の通りです。

介護福祉士、社会福祉士、医師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、保健師、精神保健福祉士、栄養士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、歯科衛生士、薬剤師、柔道整復師、歯科医師、助産師、視能訓練士、義肢装具士

 

  • 国家資格がない場合

国家資格を持っていない場合は、福祉施設や在宅介護業務などで5~10年ほど実務を経験することで受験資格を得ることが出来ます。家族の介護は実務経験にはなりませんので注意するようにしてください。

 

国家資格を持っている方が早くに受験資格を得ることが出来るということです。ケアマネジャーは介護の仕事と密接な関係に有るので、介護福祉士の資格を取ってからケアマネジャーの資格を取得する人も多いと言われています。何か分からないことや疑問がある場合は、各都道府県のケアマネジャー試験に直接確認するようにしてください。

 

また、ケアマネジャーは試験に合格してもすぐに資格をもらうことが出来るわけではないので、そこも注意するようにしましょう。見事試験に合格してもすぐにケアマネジャーになれるわけではないのです。

 

試験に合格したあと、「介護支援専門員実務研修」という32時間以上の研修を受講して、全日程に出席し修了する必要があります。これを修了すれば、各都道府県に登録申請を出すことが出来るようになります。その申請が受理されれば介護支援専門員証が交付されますので、そこでようやくケアマネジャーの資格を取得することが出来るのです。

 

ケアマネジャーにつくために必要な資格を取得するまでの道は非常に長く簡単なものではありません。しかし、取得すれば必ず役に立つ資格ですし、高齢化社会が進む現代ではかなり重要な資格であると言えますので、今後もさらに需要が高まる資格の1つでしょう。ケアマネジャーの求人の状況も悪くありませんので、資格さえ取得すれば安定した就職が出来ると思います。

 



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