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チャイルドマインダーの仕事

      2015/10/23

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  • チャイルドマインダーとはどんな仕事なのか?

チャイルドマインダーは日本ではまだあまり知られていない資格ですので、どのような仕事なのか知らないという方も多いと思います。チャイルドマインダーというのは、家庭的な保育サービスを行う専門家です。では、「家庭的保育」とは何なのでしょうか?保育園などで子供を預かる保育士などとどのように違うのでしょうか?それらの違いと比較しながらチャイルドマインダーの仕事内容を見ていきましょう。

 

チャイルドマインダーというのは、「少人数の保育」になります。少人数保育のスペシャリストがチャイルドマインダーなのです。保育士の仕事との1番の違いは保育する子供の数と言えます。保育士などが勤務する保育園や保育所は、国の基準だと乳児3人に対して1人の保育士、1~2歳児では6人に対し1人の保育士、3歳児では20人の子供に対して1人の保育士、4歳以上の幼児には30人に対して1人の保育士がつくということが義務付けられています。

 

一方、チャイルドマインダーは、0歳児ならば2人、2歳~4歳児のある程度大きくなった子どもは4人までと決められています。(1人のチャイルドマインダーで対応出来る子供の数)チャイルドマインダーは少人数の保育を目指しているということが分かると思います。少人数の子供を見ることで質の高い関わり方が出来るという考え方です。子供1人1人の個性を理解し、大切にして感性を養ったり、自立心を育成することがチャイルドマインダーの仕事です。



正面から子供と向き合い、子供としてではなく1人の人間として接してありのままの姿受け止め、思考力や自立心をそだてる環境を親と一緒につくっていくというのがチャイルドマインダーの仕事であり大切な役割なのです。チャイルドマインダーは民間資格ですが、簡単な仕事ではありません。保育・教育に関する豊富な知識と技術が必要となるのはもちろん、子供の行動や言動に気付く感性、健康や安全面を守ろうとする責任感、子供や保護者と信頼関係を築くためのコミュニケーション力、さまざまな能力が必要となります。

 

昔に比べると現代は、核家族化が進んでいます。二世代同居などの家族も少なくなっていますし、ご近所付き合いなども昔に比べると随分少なくなりました。非常に悲しいことですが、残虐な事件も増えてきていて安易に人を信じることが出来なくなっている時代です。そんな中で悩みがあっても誰にも相談することが出来ずに孤独を感じながら子育てをしている方も少なくありません。そんな孤独からくる育児ノイローゼなどで母親と子供をめぐる悲しい事件が起きることも多くなってきています。1番の被害者は当然子供なのですが、子供の虐待は紙一重の部分があります。虐待のニュースなどを見ると信じられない!と思うかもしれませんが、孤独感や疲労感の中24時間体制で育児をしているとストレスもたまりますし、きついと感じることもあるでしょう。そんな時に大切になってくるのが、やはり一人で抱え込まないということです。誰かに頼る、SOSを出せる環境を作っておくということがとても大切になります。

 

保育園に預けて働くという方法も良いと思いますが、結婚しても働く女性が増えたことによって保育園では待機児童が増加していても子供をなかなか保育園に入れることが出来なという方が増えています。そうなると働きたくても働くことが出来ません。仕事が多様化しているため、保育へのニーズも多様化してきています。より質の高い保育を望む声もあがってきています。環境や社会はどんどん変化しているのに、保育制度はこれまでとほとんど変化がないために対応しきれていないのが現状なのです。

 

そんなママたちの役に立つことが出来るのがチャイルドマインダーの仕事です。精神的にも肉体的にも追い詰められて悩んでいる方、子育てに悩んでいる方、待機児童問題で困っている方などのお手伝いが出来るのがチャイルドマインダーです。チャイルドマインダーは資格を取得すれば自分に合う働き方を選ぶことが出来ますので、それも大きな魅力であると言えます。

 

チャイルドマインダーは保育園などのように施設で仕事をするわけではありません。家庭的保育ですので、自宅や近隣に保育ルームを開設して仕事をするか、利用者の自宅へ直接行って仕事をするかのどちらかになります。日本では利用している人はまだまだ少ないですが、集団保育よりもきめ細かく対応できて好ましいと考えて利用する人も増えてきていますし、イギリスなどではほとんどの方がチャイルドマインダーを利用しているのです。

 

質の高い関わりをすることで、ママたちのこれまで行っている保育やニーズに合わせた保育を行うことが出来るチャイルドマインダーの役割はこれからさらに高まっていくと考えられます。目まぐるしい速さで変化をしている保育業界を取り巻く環境に対応するためにも、深刻な問題が続いている待機児童問題解消に向けても、チャイルドマインダーの活躍の場は今後さらに広がっていくことでしょう。

 

 

 

 

 

 

  • チャイルドマインダーのやりがいや大変なポイント

チャイルドマインダーのやりがいはなんでしょうか?チャイルドマインダーの仕事をする上でやりがいを感じる場面はいろいろとあると思いますし、その人によっても1番のやりがいというのは当然違ってくると思いますが、チャイルドマインダーとして仕事をしている方の多くが子供と信頼関係を築くことが出来たと感じられたときに1番やりがいを感じると答えています。チャイルドマインダーとして働く方々が感じるやりがいは人それぞれですが、子供と一緒に遊ぶことにほとんどの方がやりがいを感じているようです。

 

少人数で手厚い保育をする中で子供との信頼関係が出来たときは大きなやりがいを感じることが出来ると思います。保育園などでも子供と信頼関係を築くことは出来ると思いますが、たくさんの園児がいますので、1人の園児と親密に関わるということはどうしても無理ですよね。さまざまな行事もありますし、子供と親密に関わりたいと思っても1人の子をひいきするわけにもいきませんし、難しいのが現状だと思います。たくさんの園児が居る中で子供たち一人ひとりに目を配ることが難しいというのも仕方ないと思います。

 

チャイルドマインダーは1~4名の子供を自宅や保育場所で預かって保育を行います。保育園と違って時間ははっきりと決まっていません。1日中預かることもありますが、チャイルドマインダーは自分自身の希望時間帯で預かることが出来ますので、自分の都合で保育をすることが出来ます。預かる子供の人数が少ないと、目を配ることも出来ますし子供と話す時間なども増えますので、子供が慣れる時間も短くなるでしょう。

 

そうは言ってもいきなり慣れるというわけではありません。最初は泣いている子供もいるでしょう。最初は泣いて話してくれなかった子が自分を見て笑ってくれるようになったり、たくさん話してくれるようになってくれたときの喜びは何とも言えません。子供と密接な時間を過ごすことができることに大きなやりがいを感じることが出来ると思います。これは少人数保育ならではです。

 

保育士からチャイルドマインダーの仕事に変更した方も少なくないのですが、チャイルドマインダーになったことによって子供の接し方を改めて認識したという方も居ますし、自分がやりたいと思っていた保育を見つけることが出来たという方も居ます。やりたい理想の保育を見つけることが出来ればこれまで以上に仕事に関してやりがいを持つことが出来るでしょう。

 

チャイルドマインダーは家庭に近い環境で子供を見ます。かなり近い場所で子供と接し、子供が成長する姿を見ることが出来ます。それがチャイルドマインダーの仕事をするやる気に繋がるのです。愛情を込めて接し、個性を理解し、自立心を育成していく上で子供が成長していく姿を見ることで、この仕事をしていて良かったと強いやりがいを感じることが出来ると思います。子供の笑顔はもちろんですが、保護者の方からの感謝の言葉を頂いたときなどもやりがいを感じられますし、これからもがんばろうという励みになるでしょう。

 

しかし、チャイルドマインダーにも大変なところはたくさんあります。自分自身の都合に合わせて柔軟に保育することが出来るので、チャイルドマインダーは融通が効き非常に便利ですが、チャイルドマインダーの資格は歴史が浅いです。また、日本は保育園などの団体保育を利用する傾向にあり、チャイルドマインダーという資格は世間的にあまり定着していません。チャイルドマインダーという資格を知っている人の方が少ないと言えるのではないでしょうか。

 

保育士に比べるとチャイルドマインダーの資格は知名度がかなり低いので、資格があると名乗ったとしても知識や技術があるのか、うまく伝わらないことも少なくありません。利用者にもあまり信頼してもらえないこともあります。ですから、チャイルドマインダーを利用する人はまだまだ少ないというのが現状です。資格も国家資格ではなく民間資格ですので、専門性や信頼性にどうしてもかけてしまうのです。

 

チャイルドマインダーは資格認定を行なっている団体が複数ありますので、どの団体の資格を持っているのかということによっても学習内容に少し違いが出てきます。そこまで大きな違いがあるというわけではないのですが、団体の信頼性というのもそれぞれ違いますので、信頼出来る団体で資格を取得するということも大切になってきます。

 

チャイルドマインダーの資格があれば開業して個人で営業することが出来ます。個人開業して仕事をするのが1番一般的な働き方なのですが、チャイルドマインダーの資格がまだあまり知られていないと開業してからも苦労することが多いかもしれません。また、個人開業すれば保育以外の経理やその他の事務的作業も行わなければなりません。人を雇う余裕があるのであれば良いですが、開業した当初というのは人を雇う余裕なんてないですよね。ですから、経理や事務系の仕事をやったことがない人は管理が難しいと思います。苦労しないためにもチャイルドマインダーとしての知識はもちろん、保育以外の経理や事務系などのスキルもある程度学んでおくことをおすすめします。

 

自宅開業する場合は、チャイルドマインダー資格を取得した後に各種認定団体の職員が訪問審査を行います。そこで在宅保育所として必要なレベルを満たしているかどうかを審査されることになるのですが、これに無事通ると在宅でチャイルドマインダーとして開業することが出来ます。しかし、チャイルドマインダーによる少人数保育は日本ではまだ一般化していないので、自宅を保育施設にしての開業には手間がかかります。開業するまでも開業してから大変な思いをするということは覚悟しておいた方が良いかもしれません。

 

 

 

 

 

  • チャイルドマインダーの仕事につくために必要な資格

チャイルドマインダーの仕事につくために必要となる資格は、チャイルドマインダーの民間資格です。チャイルドマインダーの資格を取得するためには、「チャイルドマインダー養成講座」を受講する必要があります。この養成講座を受講して修了していないと、チャイルドマインダーの資格試験を受けることが出来ません。講座を修了した人にだけ、チャイルドマインダー検定試験を受ける資格が与えられますので、チャイルドマインダーとして働きたいのであれば、まずチャイルドマインダー養成講座を受講するようにしてください。

 

検定試験の受験資格は、「講習の修了者」と定められていますので、独学でいくら勉強しても検定試験は受けられません。チャイルドマインダー養成講座には通学制、通信制の2つがありますが、どちらの講座でもとにかく修了すれば検定試験を受ける資格を取得することが出来ます。自分自身のスタイルにあわせてどちらの講座にするか選ぶようにしましょう。チャイルドマインダーの検定試験に見事合格すれば、チャイルドマインダーの資格が認定されますので、チャイルドマインダーを名乗ることが出来ます。

 

先ほども言ったようにチャイルドマインダーは民間資格です。民間資格ということは、講座や試験を実地している団体は複数あります。ですから、チャイルドマインダー資格を取得できる養成学校もいくつかあるということです。どこの養成学校に通うかということも大切になってきます。養成学校によっては通うのに条件があることもあります。条件と言っても、高校の卒業資格を持っていること、20歳以上であること、心身ともに健康であることなどそこまで難しい条件ではありません。

 

チャイルドマインダーの試験を実地している団地選びはとても大切ですので、以下にチャイルドマインダー養成講座の選び方を紹介しますので、参考にして頂けると幸いです。

 

チャイルドマインダーの資格を取得すれば、その資格を生かして仕事をしたいですよね。せっかく資格を取っても活用出来なければ意味がないですもんね。ですから、講座を選ぶときには自分がチャイルドマインダーとして働くときのことを考えた上で決めることをおすすめします。資格を取得した後にサポート体制がある学校とない学校がありますので、このサポート体制の有無も働くときには重要なポイントになります。サポート体制がある学校の場合は、サポートの内容もしっかり調べておくようにしましょう。

 

その他に注目したいのは団体保険や補償制度です。例えば預かる子供が遊んでいる最中などで怪我をしたり事故で怪我をしたりしてしまったりしたときの責任がチャイルドマインダーの責任だった時、補償しなければならない金額は相当なものになりますよね。そんなことになってしまってはチャイルドマインダーとして仕事をするどころではなくなってしまいます。

 

個人契約の保険では満額の補償は難しいですので、スクール側が団体保険に加入していて、チャイルドマインダーが預かる子どもの数に応じて掛け金を支払うというシステムを採用しているのが理想的です。働くチャイルドマインダーにとってはもちろん、子どもを預ける保護者にとっても魅力的で安心な制度なのです。ですから、養成講座を選ぶ際は、開業サポート以外にも団体保険に加入することが出来るか?などもチェックすることをおすすめします。



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