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チャイルドマインダーの資格

      2015/10/23

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  • チャイルドマインダーとはどんな資格なのか?

チャイルドマインダーという資格をご存知でしょうか?あまり聞いたことがないという方も多いと思います。チャイルドマインダーというのは、自宅で0歳児から小学生くらいまでの子供を少人数預かり保育をする人のことを言います。ベビーシッターとはまた少し違うのですが、ベビーシッターと似たような感じというと分かりやすいかもしれません。

 

そもそもチャイルドマインダーの発祥の地というのは日本ではありません。発祥の地はイギリスで自分の家庭以外での保育だと約70パーセント以上がチャイルドマインダーを利用していると言われています。イギリスでは保育園などよりも利用されていて最もポピュラーな保育制度になります。日本ではまだあまり知られていない資格ですが、チャイルドマインダーはイギリスチャイルドマインダー協会(NCMA.UK)が政府の委託を受け質の向上や研修などを行っていて、きちんと地位も確立されている資格です。

 

日本は仕事などで日中子供を見ることが出来ない場合、保育所や幼稚園の集団保育に子供を預けるのが一般的で、ベビーシッターを利用する人はほとんどいません。ですが、共働きの夫婦が増えている今、保育園などは待機児童がとても多くなっています。働きたいけれど預かってくれるところがない、預かってもらえるところがないから働くことが出来ないという問題がたくさんあります。政府なども対策はとっていますが、まだまだ追い付いていないのが現状です。

 

そこで取り組まれている保育方法が「「保育ママ制度」(家庭的保育事業)という制度です。保育所の他にも独自の認定施設を増やして、待機児童問題を大幅に改善するというものなのですが、この保育方法はチャイルドマインダーと同じ保育方法になります。しかし、まだ人口の多い都市でしか行われておらず、数もまだまだ足りていません。ですから、チャイルドマインダーの資格はこれから需要の高い資格であると言えます。

 

では、チャイルドマインダーの資格を取得するためにはどうすれば良いのでしょうか?チャイルドマインダーの資格を取るためには、まず各種団体が開設する「チャイルドマインダー養成講座」を受講しなければなりません。養成講座を修了すればチャイルドマインダーの検定試験を受けることの出来る受験資格を得ることが出来ます。この検定試験に合格することが出来ればチャイルドマインダーの資格を取得することが出来ます。チャイルドマインダーの資格は民間資格になりますので、検定試験の受験資格は、「講習の修了者」ということになります。

先ほども言ったようにチャイルドマインダーの資格は民間資格なので、各種団体によって講座や試験が実施されるということです。ですから、それぞれのスクールによって講座の内容や年齢などの受験資格などに違いがありますので、そのあたりは事前に確認するようにしてください。

 

チャイルドマインダーが他の資格試験と違うのは、独学でどれだけ勉強しても検定試験を受けることが出来ないということです。チャイルドマインダー養成講座を受講しないと試験を受けることが出来ませんので、養成講座の受講は必須であると言えます。

 

チャイルドマインダー養成講座には「通学制」と「通信講座」があります。通学制はその名の通り学校に通って勉強する方法で、通信講座は自宅で勉強する方法になります。仕事などで学校に通うのが難しいという方は通信講座で自分の空いている時間に勉強すると良いでしょう。では、以下にチャイルドマインダーの資格を取るための道のりを簡単に紹介します。

 

養成セミナーまたは通信講座を受ける

養成セミナーか通信講座を修了すると修了証をもらうことが出来る

修了証がチャイルドマインダーの試験の受験資格になり、検定試験を受けることが出来る

検定試験に合格するとチャイルドマインダーの資格を取得することが出来る

 

以上がチャイルドマインダーの資格を取得するまでの主な道のりです。資格を目指して取得するまでそれほど難しくありませんので、取りたい!と思ったら資格取得を目指してすぐに行動することが出来ます。

 

 

 



 

  • チャイルドマインダーの資格を取るとどんな仕事につけるのか?

チャイルドマインダーの資格を取得すればどのような仕事に就くことが出来るのでしょうか?チャイルドマインダーというのは、簡単に言うと家庭的保育のスペシャリストです。家庭的保育というのは、保母社の自宅やその他チャイルドマインダーの自宅などの場所で行う小規模の異年齢保育のことを言います。2010年から児童福祉法上に位置づけられた保育事業として子供たちをそだてるという重要な役割を担っています。

 

日本では2010年に出来たまだ新しい資格になりますが、英国では70年以上も歴史のある長い資格になります。日本だと考えられないかもしれませんが、英国では70パーセント以上の過程でこの家庭的保育、つまりチャイルドマインダーを利用しているという結果が出ています。

 

チャイルドマインダーが預かる子供の年齢は0歳~12歳まで、チャイルドマインダー1人で対応することの出来る子供の人数は1名~4名(年齢にもよる)と決められていて、所人数保育で子育て家庭の育児・教育方針に従って安心・安全な保育を行います。それぞれの子供さんの個性や性格に合わせた対応をすることが出来るのがチャイルドマインダーなのです。

 

子供を預けるというと保育園を1番に思い浮かべる方が多いと思います。日本で子供を預かる仕事というと保育士が1番メジャーですよね。では、チャイルドマインダーと保育士との違いは何でしょうか?1番大きな違いは資格の種類であると言えます。チャイルドマインダーは民間資格、保育士は国家資格になります。他にも違いはいろいろとありますが、資格の種類の違いが両者の職種の違いの中でも最も大きなものであると言えるのではないでしょうか。

 

チャイルドマインダーは民間資格ですので、認定を行っている団体も1つではありません。複数の団体が認定を行っていますので、その中から信頼出来る団体を選んで資格を取得することが大切です。保育士の多くは保育園などの施設に勤務することになりますが、チャイルドマインダーの多くは個人事業主となりますので、そのあたりの就労形態も大きな違いと言えるかもしれません。

 

チャイルドマインダーは日本ではまだメジャーな職業とは言えませんが、イギリスでは70年以上の歴史を持ち、保育を必要とする家庭の71%が利用しているメジャーな職業。テレビや雑誌でも取り上げられることが多くなり、今後の仕事の広がりに期待ができる職業です。

 

現在日本では保育園に預けたくてもなかなか預けられない方も多く、保育園の空きを待つ待機児童がとても多くなっています。待機児童問題に関して政府もいろいろと対策していますが、追い付いていないのが現状です。この待機児童問題を解決するのに良いとても有効なのがチャイルドマインダー認定制度なのです。

 

何故かというと、チャイルドマインダーは自治体それぞれの認定制度や研修プログラムを必要としないからです。資格があれば全国どこでも家庭的保育の仕事をすることが出来ます。チャイルドマインダーであればセルフコントロールが行いやすいので、働ける意志があり、健康である限りは生涯続けられる仕事であると言えるでしょう。

 

チャイルドマインダーのさらに魅力的なところは、資格を取得すれば自宅などで児童保育などを開業することが出来るということです。必ず自宅で開業しなければならないというわけではありません。自宅開業が難しい場合は、依頼者宅で子どもを保育することも出来ます。企業内託児所など民間の保育施設に就職することも出来ます。

 

チャイルドマインダーは基本的にフリーランスですので、チャイルドマインダーの資格があれば自分自身の都合に合わせ、自分のペースで仕事をすることが出来ます。家庭を持つ男の人の場合だとそのような雇用体系は厳しいかもしれませんが、何らかの事情でフルタイムで仕事をするのは難しいという方や、週に数日だけ仕事をしたいという方にとっては非常に魅力的であると言えます。

 

仕事や給料の安定性では国家資格である保育士の方がやはり有利であると言えますが、自分の働き方を自由に選択することの出来るチャイルドマインダーは働き方を自由に選ぶことが可能です。そのため、保育士や看護師の資格を持ち働いていた人がチャイルドマインダーの資格を取得して、後にチャイルドマインダーとして独立するというケースも少なくないようです。

 

 

 

 

 

  • チャイルドマインダーの 資格を取得する難易度

チャイルドマインダーの資格取得を考えたときに気になるのが資格を取得する難易度だと思います。チャイルドマインダーは国家資格ではなく民間資格です。民間資格ということは1つの団体が認定しているというわけではなく、各種チャイルドマインダーに関する団体がそれぞれに認定しているということになります。つまり、国家試験などとは違って、団体ごとに試験の内容や難易度に多少の違いがあるということです。

 

チャイルドマインダーの認定試験もいろいろとありますので、難易度の高さをひとつにまとめることは難しいです。ですから、ここではチャイルドマインダー試験の中でも有名な認定試験の難易度をご紹介します。チャイルドマインダー試験の中でも1番有名で最大手と言われているのが「NPO法人 日本チャイルドマインダー協会」のチャイルドマインダー試験なのですが、この認定試験は試験時間60分で合格率は70~80パーセントです。次に有名なのがチャイルドマインダージャパンの試験ですが、こちらは試験時間40分で、合格率は80~90パーセントほどです。

 

以上のように合格率だけで見ても少し差がありますので、難易度にも多少の差があるのは事実でしょう。ただ、そこまで大きな差がありませんし、どの団体の認定試験であってもチャイルドマインダーの難易度そのものは、それほど高くないと言えます。日本チャイルドマインダー協会規定のカリキュラムが23単元60時間を想定して行われていて、試験の合格率は平均して70パーセントほどですから、難易度はそこまで高くない試験でしょう。もちろん、いくら難易度が高くないといっても全く勉強していない状態では受かることは出来ません。合格率は難易度だけでどの団体の試験を受けるのかを決めるのではなく、信用出来る団体がどうかで受ける試験を選んだ方が良いかもしれません。

 

チャイルドマインダーと似ていると言われる保育士の資格と比較すると難易度はかなり低くなると言えます。似た職種ではありますが、国家資格である保育士は国が規定するカリキュラムを修了する必要があります。保育士国家試験を受ける場合は、かなりの勉強が必要となります。保育士国家試験の合格率は10~20パーセントほどとかなり低く、一発ですべての科目を合格して資格を取得する人の数は15パーセントほどとなっています。1回の試験で合格出来る人の方が圧倒的に少ないということです。似た職種ではありますが、保育士と比較するとチャイルドマインダーは比較的難易度の低い資格試験と言えます。

 

また、チャイルドマインダーの試験にはもう1つ特徴があります。それは追試があるということです。チャイルドマインダー試験で合格できなかった人には、学校のテストと同じように「追試」が用意されています。もしも試験に合格出来なくても追試を受けることが出来るのです。では、チャイルドマインダーの試験内容を以下に詳しく紹介します。

 

  • 試験要項

・受験資格

保育に熱意と関心のある18歳以上の者であれば、誰でも受講可能

ただし、講習修了者のみ

・試験日

各スクールによって異なる

・試験時間

40分~60分

以下の内容について、講義・実習・ディスカッション・ロールプレイを通して保育技術を身につける。

(1)子どもの成長を支えるチャイルドマインダー

(2)子どもの心と才能を豊かに育てるチャイルドマインダー

(3)現代の子どもを取り巻く社会環境と問題現象

(4)乳児・幼児・児童の発達と保育法

(5)子どもに多い病気とホームケア

(6)子どもの怪我と応急処置

(7)子どもの命を守る救急法(実習により、国際MFA修了認定取得となる)

(8)保育ルームの安全整備法

(9)屋外での事故防止法

(10)乳児ケア(実習):調乳から沐浴まで

(11)1日の保育(シュミレーション)

(12)調理室の衛生管理法

(13)乳幼児の栄養と食事

(14)仕事と家庭の両立

(15)信頼を生む保護者とのコミュニケーション

 

(16)ビジネスとしての保育提供1(開業までに必要な準備

(17)ビジネスとしての保育提供2(契約の成立まで)

(18)ビジネスとしての保育提供3(訪問保育)

 

試験内容は、各団体によって異なりますがどの試験もチャイルドマインダー養成講座で学んだ内容から出題されますので、しっかり勉強していれば問題ありません。養成講座の内容をしっかりと学んでいくようにしましょう。

 

ここで注意しなくてはならないのは、チャイルドマインダー養成講座を修了していなければ資格を取得することが出来ないということです。チャイルドマインダー養成講座を修了しているということが受験資格になりますので、養成講座を修了していなければ試験を受けることは出来ません。独学で勉強してかなりの知識があったとしてもどれだけ頭が良くても検定試験を受けることが出来ませんので気をつけるようにしてください。認定スクールを修了していないとチャイルドマインダーの資格はもらうことが出来ないということだけは頭にいれておくようにしてください。

 



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