作業療法士とはどんな資格なのか?
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作業療法士とはどんな資格なのか?
作業療法士というのは、怪我や病気などが原因で身体が不自由になった方が作業を通じて社会に適応出来る能力の回復を図る職業になります。英語だとOccupational TherapistということからOTと言われることもあります。
作業療法士は法律で定められている国家資格になります。少し前まではそこまで知られていない資格でしたので、作業療法士と聞いてもどんな資格なの?どのような仕事をするの?と思う方も多かったと思いますが、現在は作業療法士も有名になってきていて、少なくとも医療業界の中で仕事をしている方は必ず知っている資格です。最近は、社会人の人が転職をするために資格を取得するケースも増えてきているようです。
一般的にも知られることが多くなってきている資格ですし、国家資格ですので持っていれば一生役立つ資格であると言えます。作業療法士の資格を取れば「作業療法士」という名称を用いることができ、作業療法士を名乗れるということです。作業療法自体行ってはいけない決まりというのがありませんので、資格なしでも誰でも行うことが出来るのですが、作業療法士を名乗ることが出来るのは作業療法士の資格を持っている方だけです。
作業療法士と似た資格に理学療法士という資格があります。そのため、作業療法士と理学療法士どちらの資格を取得すれば良いのか、迷ってしまうという方も多いと思います。どちらも学校に通うという点では同じですが、似た資格であっても職種が違うのでどちらの資格を取るかによって道は大きく違ってきます。似ている部分があるので、迷う方も多いと思いますが資格も立場も作業療法士と理学療法士では大きく違いますので、違いを理解した上でどちらにするのかを選ぶようにしてください。簡単に言うと、作業療法士は活動に大きく関わる仕事で、理学療法士は物理的に治療に関わる仕事になります。違いを知った上でどちらの資格を取得したいか考えるようにしてくださいね。
先程も言った通り作業療法士というのは国家資格ですし、資格を取得することが出来れば当然嬉しいですよね。証明があれば作業療法士を名乗ることも出来ますし、それがあってこそ徐々に立派な作業療法士に成長していくことが出来るのです。
ですが、資格を取ればそこで終わりというわけではありません。資格はとても大切ですが、資格を取得したら終わりではなく、資格取得してからがスタートであると言えます。資格を得てからが、作業療法士の人生のスタート地点なのです。資格を取ったからといって必ず作業療法士としての人生をスタートさせなければならないというわけではありません。資格をどのように活かすかはその人の自由です。
作業療法士は日常的な動作をリハビリしたり、社会復帰するために行う職業や資格になりますが、最近はこのように特定の作業に特化した資格が非常に多くなってきています。福祉道具に特化した資格、福祉環境などに特化した資格、住環境福祉コーディネーターなど何かに特化している資格はどんどん注目されています。
このように何かに特化した資格が注目されていくと作業療法士の資格が曖昧になったりもするのですが、特定の分野に特化している専門的な資格であることに変わりはありません。高齢化社会が進んでいる今、これからもリハビリなどが必要になる方は増えると考えられますので、ますます需要が高まる資格であると言えます。
また、作業療法士というのは何かに特化した資格を持っている人をまとめる立場として活躍出来る職業でもあります。たくさんの分野をまとめることでさらに効果的なリハビリが出来るようになるのです。だからと言って作業療法士が1番偉いというわけではありませんし、他の資格と競い合ったりする必要もありません。競い合うのではなく協力して仕事をしていくことが大切です。
作業療法士の資格を取るとどんな仕事につけるのか?
作業療法士の資格を取るとどのような仕事につくことが出来るのでしょうか?少し前までは作業療法士はあまり知られていない資格だったこともあり、不足気味の傾向にあったのですが、需要が高まるとともに養成学校がたくさん設立されるようになりました。学校がたくさん設立されたことによって、作業療法士もたくさん誕生するようになりました。しかし、作業療法士と少し似ている資格に理学療法士という資格もあるので、増えていく作業療法士の立場に疑問を抱く方が多いのも事実です。実際には作業療法士と理学療法士は異なる資格なのですが、作業療法と理学療法の差別化を今後さらに測っていかなければならないでしょう。
作業療法士は理学療法士がする仕事の真似事をしていると思われることもありますが、作業療法は理学療法とは別ものです。理学療法とは異なりますし、作業療法だからこそ出来ることもありますので、作業療法の形はこれからさらに多様化していくと思います。まだまだ将来性のある職業なのです。
作業療法士というのは、身体だけでなく心のリハビリも行う専門家です。理学療法士は座る・立つなど身体を動かすのに基本的な動作の治療やリハビリを行います。それに対し、作業療法士は指を動かしたり、食事をしたり、お風呂に入ったりなど日常生活に必要な動作のリハビリや機能回復を援助します。日常生活の動作が出来るようになるための援助や治療を行うだけでなく、仕事や趣味など日常生活を元気で快適に送ってもらうためのリハビリを行うのが作業療法士です。
日常動作だけでなく、趣味などの応用動作も出来るように支援したり、リハビリをしていく上で出てくる問題や悩みなどを聞いたり、身体だけでなく心のサポートを行うのも作業療法士の仕事の1つです。
作業療法士の活躍の場はどんどん広がってきていますが、活躍の場のメインはやはり医療の現場になります。最近は、仕事をする場も増えてきていますが、やはり今でも多くの作業療法士が医療現場で仕事をしています。一口に医療現場といってもさまざまな場所がありますが、中でもリハビリ室と言われる場所で仕事をすることが多いです。入院患者さんのところに行き、個人的にリハビリをするということも少なくありません。
作業療法士というのは、生活の場をかなり生かすことの出来る仕事です。理学療法士と仕事の内容や出来ることが少し重なってしまうこともありますが、工夫すればかなり深い専門性を出すことが出来ます。医療や福祉のさまざまな現場で作業療法士としての腕を見せる場面はたくさんあると思います。
ただ、さきほどもいったように作業療法士が活躍する場はたくさんあります。作業療法士は医療職の一種でリハビリをする仕事であるとみなされています。確かに医療職ではありますが、リハビリだけに縛られる必要はありません。作業療法士も千差万別で1人1人考え方も違うでしょうし、やり方も違います。医療現場で活躍する方もいれば行政で活躍する方もいます。いろいろなことが出来るのも作業療法士の大きな特徴でしょう。
工夫次第で作業療法士のあり方を変えていくことも可能です。今ある作業療法士という形にはまるか、新しい形を作っていくか、それも自分次第でしょう。どちらが良い・悪いということではありませんが、作業療法士も新しい領域が求められる傾向にあります。作業療法士だけでなく、新しい領域を切り開いていくというのは非常に大切なことです。簡単なことではありませんが、自分自身で作業療法士としての新しい形を作っていくことが出来れば仕事もより充実したものとなるのではないでしょうか。
作業療法士の資格を取得する難易度
作業療法士は有効な資格ですが、資格を取得する難易度がどれぐらいなのでしょうか?リハビリを担う重要な職業である作業療法士になるにはまず作業療法士の養成学校をきちんと卒業して、そのあと作業療法士国家試験に合格する必要があります。
作業療法士の国家試験の合格率はその年ごとに当然違ってきますが、平均するとだいたい80%ほどです。合格率としては高めですし、国家資格でこの合格率だと簡単なんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに一見簡単そうに資格を取ることができるような数字ですが、数字だけにまどわされるのはよくありません。この数字はあくまで合格出来る実力を持って試験を受けた方の80%が実際に合格した数字なのです。
つまり、合格出来る見込みのある人が試験を受けた結果8割の人が受かっていて、残り2割の人は不合格ということですので、合格率が高くても油断は禁物です。養成学校によっては合格出来る実力が足りない場合は卒業出来ようが受験資格を与えてもらえないことだってあるのです。作業療法士は出題範囲も広いですし簡単に受かる試験ではありません。合格率が高いからといって甘く見ずに、しっかりと勉強して試験に臨むようにしましょう。
作業療法士に限ったことではないのですが、国家試験というのは同じ試験であっても年度によって難易度が異なるという特徴があります。内容が難しい場合もあればそうでもない年というのもあります。内容があまりにも違いすぎると不公平になりますので、あまりに難しすぎるような場合は対処してくれることもありますが、そのようなことは滅多にありませんので、どんな問題が出てきても試験の難易度が高くても一定の点数を取れるだけの実力を身につけておくことをおすすめします。
通常の試験は過去問題などをたくさん解くとこれまで出されたいろいろな問題に接することができ、自分の弱点なども知ることが出来るので効果的だったのですが、作業療法士は試験内容が大きく変化することが多いので、過去問題がそこまで役立たないということも少なくないです。過去問題をやって損をするというようなことはないと思いますが、過去問題を繰り返し行うだけの勉強だと不十分になりかねませんので、他の方法でもしっかり勉強しておくようにしましょう。
作業療法士の試験には、一般的な医学知識を試す試験と専門性を試す試験の2つがあります。一般的な医学知識を試す試験はしっかりと勉強しておけばそこまで問題ないと思いますが、専門性を試す試験の問題は非常に難しいです。考え方・捉え方によって回答が大きく変わることも多いので、よかれと思って自分の考えを加えて答えを書くと間違いになることがあります。教科書のように答えを忠実に書かないと間違いになってしまうことも少なくないので、注意するようにしてください。わかっているのに試験の傾向に慣れておらず、点数が取れないというのはとてももったいないです。まずは試験の傾向を知り確実に点数をとっていきましょう。
試験問題自体は基礎的なものが多いですので、基礎さえきちんと押さえておけば試験に受かることもそれほど難しくないと思います。しかし、範囲や量は非常に多いですので短時間で勉強することはまず無理です。偏った知識だけが身についてしまうことになりかねませんので、長期的に余裕を持って勉強していくことをおすすめします。どの問題が出てくるかは試験当日になるまでわかりませんので、出来る限り全ての学問を勉強して基礎をおさえておくようにしましょう。