憧れの介護職になるには介護福祉資格一覧比較

介護や福祉の資格って何がある?何が良いの?一覧のなかからしっかり選ぼう

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保健師とはどんな資格なのか?

   

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保健師とはどのような資格なのでしょうか?

 

保健師という言葉を聞いたことがあるという方は多いと思いますが、どのような職業かというのはあまり知らない方が多いのではないでしょうか。保健師というのは、厚生大臣の免許を受けて保健指導を行う人のことを言います。学校や保健所といった場所で集団検診や健康相談を行ったりするのが保険師です。

もう少し詳しく言うとたくさんの人が生活しやすいように手助けを行うのが保健師です。

乳幼児~高齢者まで幅広い年代の人の手助けを行います。健康に関する悩みを抱えている人のネットワーク作りをしたり、アドバイスを行ったりもします。例えば、子供の成長が少し遅くて気になっている母親から相談を受けてアドバイスを行ったりするのも保健師の仕事です。家庭環境を考えながら福祉事務所やリハビリセンターなどと連携することも保健師の大切な役割です。

では、保健師になるにはどのような資格が必要なのでしょうか?まず、保健師になるためには資格を取得するために試験をうけなければなりません。保健師になるには、以下の2つの方法があります。

・看護師の基礎教育を終えた人が入学して保健師の専門教育を受け保健師学校に通う場合
・保健師・看護師統合カリキュラムを採用した学校で保健師の受験資格を得る場合

保健師の資格を取るためには試験が必要なのですが、その必要な試験に看護師国家資格があります。この看護師国家資格に合格すればそれで良いというわけではありません。合格後さらに、6ヶ月以上の保健師養成課程を終了させてから保健師国家試験に合格する必要があるのです。つまり、保健師の資格を取得す道のりはかなり難関であると言えるでしょう。

保健師の資格を取得するためには、保健師の国家試験には必ず合格しなければなりません。保健師の国家試験は年に1度行われていて、受験資格も厳しく定められています。受験資格を満たさなければ試験を受けることも出来ませんので、まずは受験資格の取得からすすめていかなければなりません。

 

 

保健師までの道のりは、1つではありません。どの道を選ぶかはあなた次第ですが、以下に主な道のりを紹介します。

1・高校の看護科で3年間勉強して看護専門学校へ進学して2年間勉強、さらにそこから保健師学校で1年間勉強する方法。合計で6年間かかります。

2・看護専門学校もしくは看護短大で3年間勉強して保健師学校へ進学して1年間勉強する方法。合計で4年かかります。

3・看護大学でのみ4年間勉強する方法

保健師までの道のりは以上の3つのパターンに大きく分けることが出来ます。どのケースを選ぶかはあなた次第ですが、保健師として働いている人の多くは、看護専門学校もしくは看護短大で3年間勉強して保健師学校へ進学したケースが多いと言えます。つまり、ケース2が1番多いということです。ケース1で保健師を目指す方はほとんどいないでしょう。ですが、最近は看護大学や医学部看護学科などの4年制大学で勉強する方も増えています。

1番多い方法は、ケース2の看護専門学校もしくは看護短大で3年間勉強して保健師学校へ進学して1年間通うという方法ですが、4年生大学に行けば保健師だけでなく、看護師や助産師などの受験資格を卒業と同時に修得することが出来るというメリットがあります。実習などもゆとりを持って行うことが出来ますので、自分に合う方法はどの方法かしっかり考えて保健師を目指すと良いでしょう。いずれの場合でも保健師の資格を取得するまでの道は簡単ではありません。しっかりとした覚悟を持って目指すべき職業であると言えます。

保健師の資格を取るとどんな仕事につけるのか?

保健師の資格取得までの道のりはとても大変ですが、保健師の資格を取得出来るとどのような仕事につくことが出来るのでしょうか。保健師というのは、どの年代の方でも関係なく地域の人が健康に暮らせるようにサポートをする仕事です。

保健師の資格があれば出来ることはそれだけではありません。健康診断や予防注射、健康相談、乳幼児の検診なども行うことが出来ます。医師や看護師は病気やけがの治療を行いますが、保健師は治療よりも予防を行う役割を担っています。

予防注射なども行うということは、保健師になるには看護師の資格も持っていなければならないということになります。ですから、まず看護師の資格を取ってから保健師の国家試験に合格しなければなりません。

保健師になるためには、看護師の資格がないとなれないと言いましたが、では看護師と保健師の仕事はどのように違うのでしょうか。看護師と保健師の仕事の違いの前にまずは資格の違いを見ていきましょう。看護師も保健師も保健師助産師看護師法という法律に資格の詳細が定められています。

まず、看護師というのは「厚生労働大臣の免許を受けて傷病者などの療養上のお世話や診察の補助を行う業とするもの」と定められています。一方、保健師は、「厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて保健指導に従事することを業とする者」と定められています。

上記の説明では分かりにくいですが、分かりやすく説明すると、看護師は病気や怪我をしている人のお世話や治療を行い、早く良くなるように手助けをする仕事にあるのに対し、保健師というのは、病気にならないように指導して、事前に予防の手助けをする仕事になります。

看護師は保健師の仕事を行うことが出来ませんが、保健師は「看護師免許」を有することも定められていますので、保健師と名乗って仕事をしている人は全員看護師の免許も持っているといるため、看護師の仕事をすることも出来るということです。保健師の資格がある方が、健康に関してもう一歩踏み込んだ仕事が出来るということです。

この2つの職業は活躍の場も違います。看護師は病院で働くのが一般的ですが、保健師は地域の保健所や学校や企業の保健室で健康を管理したり、保健の指導を行います。看護師の資格も持っていますので、病院で働くことも可能です。病棟などでは看護師と同じ業務を行うことが出来ますし、検診センターがある病院であれば看護師と保健師2つの資格を活かすことが可能です。

そのようなこともあり、最近保健師の需要はどんどん高まってきています。また、ここ最近、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)関わる特定健康診査や特定保健指導などが義務づけられたこともあって保健師がこれまでよりさらに重要な役割を担うことになりました。保健師の資格があればこの特定健康診査やメタボと言われる人への保健指導なども行うことが出来るわけです。

ですが、保健師という職業が求められている割には保健師の資格を持つ人はとても少ないです。全国で5万人ほどとかなり少なく、人手不足の状態が続いています。保健師のスキル向上も求められていますが、とにかく現在は保健師の資格を持つ人を増やさなければなりませんので、人材育成が取り組まれています。保健師の需要は今後さらに高まるでしょう。

保健師の資格を取得する難易度

保健師になりたいと思ったら気になるのが保健師の資格を取得する難易度だと思います。保健師というのは国家資格になります。難易度を知る前にまず、保健師の国家試験の概要を知っておきましょう。保健師の国家資格を受けるためには、定められている保健師養成課程を終える必要があります。

養成所もいろいろとありますが、保健師としての専門教育を受ける保健師学校に通う方が多いです。保健師・看護師統合カリキュラムを採用している学校に入学して、4年通って保健師だけでなく看護師の受験資格を得るという方法を選ぶ方も多いです。学校の種類によって保健師国家試験が有利に働くというようなことはありません。学校は自分自身の合うところを選ぶことが大切です。

いずれの場合でも定められた保健師養成課程を終えれば、保健師の国家試験を受ける受験資格を取得することが出来ます。保健師国家試験は、毎年2月下旬に年に1度行われます。合格率は80~90パーセントと高めです。国家資格の中では比較的高い合格率であると言えるでしょう。学校で行われる養成課程をきちんと行って、勉強をしっかりとしていれば問題ないと言えますが、合格率が高いからといって決して簡単であるというわけではありません。

保健師の国家試験は筆記試験と実技試験の両方になります。この両方の試験に合格することで保健師の免許を取得することが出来るわけです。保健師の国家試験の科目には地域看護学、疫学・保健統計、保健福祉行政論があります。

地域看護学の地域には高齢者、精神障害者、身体障害者、知的障害者、難病患者、妊産婦、新生児が対象とされていて、在宅療養者を対象とした訪問看護にともなう在宅看護も大きなテーマになります。疫学・保健統計は、疫学の目標である病気の予防や健康な生活の維持といったことを理解し、それを成し遂げるための疫学的方法や思考を身につけなければなりません。つまり、保健師の試験の範囲はとても幅広いということです。

保健師は、医療保険の分野でこれからさらに重要になると考えられています。現在高齢化と言われている日本は、今後さらに高齢化が進むと言われています。そのため、保健師の仕事はどんどん増えていき、ハイレベルな保健師が求められる傾向にあるのです。

また、保健師として働くためには、看護師国家試験にも合格しなければならないという決まりがあります。基礎資格として看護師免許を持っているということが条件になっているのです。

一昔前までは看護師の国家試験に落ちても保健師の国家試験に合格すれば保健師になることが可能だったのですが、平成18年に保助看法が改正され、平成19年4月意向に保健師を目指す人は、保健師国家試験と看護師国家試験の両方に合格しなければ保健師の免許は取得することが出来なくなりました。つまり、保健師国家試験に合格しても看護師国家試験に落ちてしまうと、保健師の資格を得られることが出来なわけです。これを保健師の基礎資格の厳格化と言います。

保健師の国家試験の合格率は高くても、保健師になるためには看護師の資格も取得しなければなりませんし、そこに至るまでの道のりもとても大変です。ですから、総合的にみると保健師の資格を取得する難易度はなかなか高いと言えるかもしれません。

 

 

 

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