保育士とはどんな仕事なのか
2015/10/23
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- 保育士とはどんな仕事なのか?
保育士とはどのような仕事なのでしょうか。保育士は保育園(保育所)や児童福祉施設で主に0歳~就学前の6歳までの子供を預かって、保育をする仕事になります。子供を心身ともに保護するのはもちろん、一緒に遊んだり会話したりしながら考える力、人と付き合う力、感性などを育てていく大切な役割を担っています。
共働きをする夫婦が増えている今、保育園を利用する人はどんどん増えています。保育園はどんどん増えていますし、保育士は結婚をしても出産をしても続けることの出来る職業で、年齢も関係なく続けることの出来る職業です。昔に比べると男性の保育士もかなり増えましたが、今でもやはり女性が多い職場ではあります。しかし、男性保育士のニーズも高まってきていますので、これからさらに男性の保育士も増えることが考えられます。
では、具体的に保育士の仕事ってどのようなことをするのでしょうか。保育士の仕事もいろいろとありますが、保育士の大きな仕事内容は、就学前に基本的な生活習慣を身に付けさせるということです。
人間が心身ともに健全な社会生活を送っていくためには基本的な生活習慣を身につけることは欠かせません。これらの基本的生活習慣は、乳幼児期に身につけることが大切であると言われています。食事・睡眠・排泄・清潔・衣類着脱、この5つの要素が基本的習慣なのですが、この習慣を幼児期に身につけることが重要です。この習慣を身につけることで子供の自立心が育ちます。これが学校教育の土台作りともいえるのです。
子供の身の回りの世話をするのも保育士の大切な仕事です。毎日健康な状態で子供を預かることが出来るように、子供の顔、声の調子、行動、様子などを常にチェックして、子供の変化を感じ取らなければなりません。少しでも様子が変な場合は気にかけ、子供の気持ちをくみ取り、適切に欲求を満たしていかなければなりません。ルールがある遊びなどを行うことで、社会性を教えていくことも大切です。遊びを中心とした生活をしながらも集団生活を通して社会性を養わせ、心身の健やかな発達をサポートしていくのです。
そのためには日ごろから遊びや行事の計画を立てなければなりません。日常的に子供の様子、天候などを見ながら保育を進めていきます。家で子育てをするのは保護者です。子供への最終的な責任は当然親にあるわけですが、保育園に居る間保護者は保育園や保育士を信頼して子供を任せているわけですから保育士は保護者の代わりとなって、子どもに教えるべきことを教えなければなりません。
そうは言っても子供の健康管理は簡単ではありません。子供の体調の変化は激しいです。登園してきたときは元気でも急にしんどそうになったり、急に高熱が出たりすることも少なくありません。声の調子、顔色などを見て様子が違う場合は保護者に連絡します。保育園にはたくさんの子供がいますが、子供の健康状態を把握しておくことが重要です。
また、保護者に子供の健康状態や保育園での様子を伝えるのも保育士の仕事です。保育士は子育ての専門家ですので、家庭との連携や子育てに対するサポートも重要な仕事の1つなのです。家庭と情報交換をするために連絡帳などが用いられますが、そこに子供の様子を記入していかなければなりません。それを通じて保護者の不安、疑問点などを解決していきます。
保育園の規模によっても子供の人数は当然違ってきますが、保育園にはたくさんの子供がいます。ですから、一人ひとりにあった対応をしなくてはなりません。認可の保育園では0歳~1歳3カ月までの子供3人につき保育士は1人、4歳以上の子供30人につき保育士は1人つかなければならないと決まっています。子供の年齢によっても保育士の指導方法や援助方法は違ってきますが、一人ひとりに合う対応をすることが大切です。
保育士は保育園以外でも仕事出来る場所がたくさんあります。保育士というと保育園で仕事をするものと思っている方が多いと思いますが、保育士の職場は保育園だけではありません。そのほかにもさまざまな職場があります。
例えば病気や死別、何らかの事情で親族・保護者がいない子供が暮らす施設である乳児院や、保護者からの虐待を受けたり心の傷があるような児童が暮らす児童養護施設、引きこもりや不登校・過食または拒食症などの神経に障害のある子が過ごす情緒障害児短期療養施設、病院に入院している子どもの援助をすることが仕事になる病棟保育士など保育園以外にもさまざまな場所で仕事をすることが出来ます。さまざまな職場で求められている職業ですので、保育士=保育園と決めつけずに自分が働きたいと思う場所で仕事をすると良いでしょう。
- 保育士のやりがいや大変なポイント
保育士がやりがいを感じるときはどのようなときでしょうか?保育士として仕事をする上で1番やりがいを感じることが出来るのは、やはり子供の成長を感じることが出来たときではないでしょうか。これまで出来なかったことが出来るようになったとき、子供の成長を間近で見ることが出来たときの喜びは言葉に出来ないほどです。
保育園にはいろんな子がいます。中には友達付き合いが苦手な子もいますし、運動が苦手な子もいるでしょう。例えば友達付き合いが苦手だった子が自分から友達に声をかけて遊べるようになったとき、運動が苦手な子が運動を一生懸命練習して上達したとき、今まで食べられなかった食べ物が食べられるようになったときなど保育士をしていれば子供の成長をそばで見ることが出来ます。子供は日々成長します。そんな子供の成長の姿、嬉しそうにしている姿を見ることが出来たときの喜び・やりがいはひとしおです。
運動会や生活発表かいなどイベントが成功したときの喜びも保育士ならではです。行事ごとを順序通りに進めていくのは簡単なことではありません。子供主体に行うことですからら何が起こるかわからないものなのです。予測不能な状態が起こった時でもやり続けなければなりません。それを子供と一緒にやり遂げることが出来たときはやりがいを感じることが出来るでしょう。
保護者の方から感謝の言葉などを言ってもらえたときの喜びも大きいです。感謝してもらうためにやっているわけではないのですが、行事ごとがうまくいったとき、出来ないことが出来るようになったことへの感謝の言葉を頂いたときは嬉しさや喜びが格段にアップします。
保育園では、保育士は子供からすると保護者に近い存在です。保育士を頼ってくることもいろいろとあるでしょう。特に小さいときは出来ないことも多いですので、自分を必要としてくれることが多いです。子供から笑顔で「ありがとう」といわれたら保育士をしていて良かったと思えるでしょう。少し大きくなれば自分自身でほとんどのことが出来るようになってきますが、そのような成長を見るのも保育士の楽しみです。子供が好きというだけで出来る簡単な仕事ではありませんが、子供が好きで保育に興味がある人であれば非常にやりがいのある仕事であると言えます。
しかし、保育士は子供と遊べる楽しい仕事というわけではありません。先ほども言ったように子供が好きなら誰でも出来る仕事でもありません。どのような仕事でも良いことばかりではありませんが、保育士は人の子供を保育する仕事です。いうなれば他人の命を預かる職業で、かなり責任感が必要な職業なのです。子供といっても1人の人ですし、信頼関係がなければうまく付き合っていくことは出来ません。クラスをまとめることも簡単なことではないでしょう。思い通りにいかないことも多いでしょう。
最近では保護者の対応で悩む保育士も増えています。モンスターペアレントという言葉もあるように、理不尽なことで文句をいう保護者がいることも事実です。そのような場合でも辛抱してうまく対応することが大切です。納得のいかないこともあると思いますが、耐えるということを心がけなければなりません。
人間関係で大変な思いをすることも多いと言われています。最近は男の保育士さんも増えてきていますが、今でも男女の比率で言うと女性の保育士の方が多いため保育園=女の世界ともいえます。保育園だけでなく女の世界というと何かしら問題がありそうな気がすると思いますが、保育園でも派閥がある園が多いとされています。上司や同期とうまく付き合うことが出来ないと仕事に支障が出てくることもありますし、ストレスもたまるでしょう。
保育士をしていて必ず努力が報われるというわけではありません。どれだけ一生懸命しても伝われないこともありますし、努力が空回りしてしまうこともあります。そうなると気持ちもどんどん落ち込んでくると思いますが、それを乗り越えてこそやりがいも見えてきます。特に新人の頃は理想と現実の違いに戸惑ったり悩んだりすることも多いと思います。経験を積んでも自分はこの仕事に向いているのだろうか?と悩むこともあるでしょう。
どのような仕事をしていてもそのような気持ちを抱えることは多かれ少なかれあると思います。まずは、理想と現実は違うものなのだという現実を受け入れるようにしてください。そして、つまずいたら保育士を目指そうと思って頑張っていた頃自分を思い出してみてください。初心に返ることで新鮮な気持ちを取り戻すことが出来るかもしれません、新しい目標が見えるかもしれません。子供を大切にし安全管理を怠らないという気持ちを忘れずに仕事を行うことが大切です。
- 保育士の仕事につくために必要な資格
保育士の仕事につくために必要なのは保育士の国家資格です。保育士として仕事をしたいのであれば保育士の資格を必ず取得しなければなりません。保育士の国家資格がなければ保育士として働くことは出来ません。
保育士の資格を取得する方法は大学、短大、専門学校などの保育士養成課程で所定の課程を修了する方法と、保育士の国家試験に合格する方法の2種類があります。保育士養成課程には2年制の短大、4年制の大学などがあります。どちらに行っても保育士の資格は取得することが出来ますし、どちらもメリット・デメリットがります。
ここでの大学選びはとても大切ですので、2年制と4年制大学の特徴についてみていきましょう。まず4年制ですが、大学を卒業した方が保育士になったときの給料が少し高めになると言われています。しかし、短期大学・専門学校に比べると2年長く勉強しなければなりません。早く保育士として働きたいと思っているのであれば4年制の大学はあまりお勧めできません。
しかし、2年制の大学は2年しか期間がないので、実習をこなしながらいろいろなことを勉強しなければならないため、毎日かなり多忙であると言えるかもしれません。4年制の大学に比べるとかなりハードな毎日を過ごすことになるでしょう。一日の講義数が他の学科の人と比べて倍に感じるくらい毎日があっという間に過ぎていくと思います。また、毎日詰め込まないと厳しいために数日休んでしまっただけで単位的に危なくなってしまうことがあります。4年制大学の場合は、風邪などで休んでしまっても振り替えてもらうことが出来ますが、短期大学や専門学校ではそれが出来ません。ですから、体調管理も大切になってきます。
以上のようにそれぞれメリットやデメリットがあります。合う・合わないがあると思いますので、どの学校にするのが良いかしっかりと選ぶようにしましょう。また、保育士養成学校を卒業すると保育士の資格と同時に幼稚園教諭の免許も取得することが出来ます。今後、幼保一体化するという考えもありますので、保育士と幼稚園教諭両方の資格をも持っている方が有利です。ですから、どうせ資格を取得するのであれば両方の資格を取得することをおすすめします。これから学校を選ぶのであれば、保育士・幼稚園教諭の両方の資格が取得できるような学校を選択するようにしましょう。
何らかの理由で大学に通うことが出来なかった方で、保育士になりたいという方は国家試験を受けることになります。保育士の国家試験は保育士養成所を卒業していなくても受験することが出来ますので、社会人になってからでも受験することは出来ます。しかし、保育士の国家試験の難易度は高く合格率は毎年低くなっています。合格率は10~30パーセントほどで、国家資格の中でも低い方であると言えるでしょう。出題範囲も幅広く簡単に合格出来る試験ではありませんので、大学に通って資格を取得する方法の方がおすすめです。
社会人になってから保育士になりたいと思った場合は仕方ありませんが、高校生までの間で将来保育士になると決めているのであれば保育士養成学校へ入学する方が、確実に保育士の資格を取得することが出来ると言えます。
保育士の一般的な就職先はやはり保育園や保育所になります。しかし、保育士が働く場所はそこだけではありません。その他にも児童館、幼児教室、学童保育所、病院の保育所など働ける場所はたくさんあります。働く女性が増えている今、企業の内部保育施設も増えてきていて、安心して子供を預けることが出来る場所というのが求められているのです。そのため、今後も保育士のニーズはどんどん高まっていくことが考えられるでしょう。保育士の資格を取得していれば生涯役立ってくれるはずです。