手話通訳士とはどんな資格なのか?
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手話通訳士とはどんな資格なのか?
手話通訳士という職業をご存知でしょうか?手話通訳士というのは、聴覚に障害を持つ人が他の人と円滑にコミュニケーションを取ることが出来るように「手話」という技法で言葉を形に変える通訳をする仕事です。
そんな手話通訳士のお仕事も福祉に関係する仕事の一種なのですが、手話通訳士として仕事をするには資格が必要となります。と言っても手話の仕事をするときに必ず手話通訳士の資格を持っていなければならないというわけではありません。ですから、資格を持っていない人が手話を使って聴覚障害のある人に通訳をしても問題ないですし、資格がなくても手話が出来ればそれを仕事としていくことは可能です。
資格と行っても名前だけで、事実上あまり意味を持たないような資格が多いというのも事実です。民間の協会が運営しているような資格だとその協会の中でしか資格の基準が通用せず業界全体で見た時意味を持たないということも少なくありません。その点、手話通訳士の資格というのは、取っておいて損のない資格です。
資格を持っていなくても仕事出来るなら資格は必要なのか?と疑問に思うかもしれませんが、資格の勉強をすれば手話についての専門的な技術と知識をさらに学ぶことが出来ますし、仕事で手話を利用したいのであれば資格があることで技術を証明することが出来ますので、資格はやはり大切になってきます。
ボランティアで手伝いをするぐらいであれば資格は必要ではないですが、手話を仕事として活かしていく上で資格というのは確実な実力の証明になりますし取得するメリットはいろいろとあるものです。
手話通訳士になるためには手話通訳技能認定試験に合格しなければなりません。20歳以上なら誰でも受験することが出来る試験で、筆記試験と実技試験に分かれているのですが、この試験はかなり難関と言われています。この試験に合格すれば社会福祉法人聴力障害者情報文化センターに手話通訳士として登録することが可能になります。
手話通訳士の資格取得は難関と言われるだけのことはあり、取得すれば専門知識や高い技術を持っている証明になり強みになります。しかし、残念なことに手話の仕事というのは需要が限られているということもあり、資格を取得していても思うような仕事が見つからなかったり、仕事をすることが出来ないという人も少なくありません。資格がある人でも仕事が見つからなかったりしますので、資格がないとより見つかりにくいと言えるかもしれませんね。手話の仕事をしようと思うならば手話通訳士の資格というのは事実上必ず必要と言っても良いかもしれません。
ボランティアで手話通訳を行う人はたくさんいますが、難関の手話通訳士の資格を取得して手話通訳士を名乗って仕事をしている人は少ないです。手話通訳関連の資格の中では最も難易度が高いですので、価値もたかく確かなスキルの証明となります。
ただし。手話通訳士の資格は2014年現在国家資格ではなく公的な資格です。民間の協会が運営しているようなタイプの資格と混同して考えている方が多いですが、厚生労働大臣が認定している公的な資格ですので国家資格とは違います。しかし、民間の資格とも一戦を画す立派な資格であることに違いはありません。本格的に手話で仕事をしていきたいと考えているのであれば手話検定士の資格取得を目指すことをおすすめします。
手話通訳士の資格を取るとどんな仕事につけるのか?
手話通訳士の資格というのは非常に難関と言われています。難しいと言われている手話通訳士になればどのような仕事につくことが出来るのでしょうか。手話通訳士というのは、その名前の通り手話という技法を使って聴覚障害のある方に通訳をする仕事になります。手話通訳自体は資格がなくても行うことが出来るのですが、難関である手話通訳士の資格があれば知識の証明となりますし、仕事の場や活躍の場は増えると言えます。
しかし、正直言いまして手話通訳士の資格があっても通訳士という仕事だけで生活をしていける人は、かなり少ないと言われています。手話通訳士の収入だけで生活出来る人は極わずかというのが現状なのです。ほとんどの手話通訳士の方は非常勤や派遣、パートタイムなどの形態で仕事をしている方がほとんどで常勤で仕事をしているという方はほとんどいません。そのため、通訳士の仕事だけで常勤をすることができる人の数はごくわずかなのです。仕事としてではなくボランティアで手話通訳士を行っているという方も少なくありません。ボランティアということはお金をもらわずにやるということですから、手話通訳による収入はゼロであるという人も少なくないのです。
手話通訳士としてだけの収入では生活していくことが難しいにも関わらず、なぜ難関の手話通訳士の資格を取得する方がいるのか疑問に思う方も多いかと思いますが、資格がないと出来ないこともたくさんあるからこそ資格を取得する方がいるのです。自治体や手話通訳協会などに登録して通訳の仕事をもらう人が多いと言われていますが、手話通訳士の資格があるのであれば講師という仕事に就くことも出来ます。資格があれば手話教室や講座などを開いて講師として収入を得ることも可能です。手話通訳士の資格を持っている人自体がとても少ないので、手話通訳士の資格を持っているということはかなり貴重であると言えるでしょう。
手話通訳士の資格取得者は全国で2000人ほどしかいないと言われているのですが、資格保有者は女性が圧倒的に多いとされています。手話通訳士だけで生計を立てていくことが難しいというのが現状ですので、資格保有者の9割が女性であると言われています。
今はボランティア職が強い資格で、パートや派遣などの非常勤の勤務形態が多い手話通訳士ですが、今後は活躍の幅が広がっていくことが見込まれていきます。専門性がたかく、難易度の高い資格であるだけにこれからは安定した収入が得られるようになる可能性も大いにあります。
高齢化社会が急速に進むとともにバリアフリーが社会で求められるようになってきている今、福祉の現場ではもちろん、福祉の現場だけでなくテレビでも手話通訳を使ったニュース番組が放送されたり、病院や銀行、公共機関やデパートなどの商業施設で手話通訳士を必要としているところも増えてきています。今はまだパートやボランティアなどで活躍している方も多い手話通訳士ですが、今後あらゆる場面で活躍出来る可能性を秘めている資格です。
しかし、収入が少なくこの仕事だけでやっていくのは難しいなどという言葉を聞くと資格を取得しても、働き口の少なさや待遇面の悪さに嫌気がさして仕事をやめてしまう方も多いです。そうなると、手話通訳士の職業の価値がさらに向上しにくくなってしまいますので、それを改善していくことからはじめていかなければならないのかもしれません。
現在は残念ながら職業としてはあまり確立していないですが、今後福祉やその他さまざまな分野で手話通訳士のニーズが高まり、活躍の場が広がり、手話通訳士という非常に難しく専門性の高い資格の道が広がっていくことに期待したいです。
手話通訳士の資格を取得する難易度
手話通訳士の資格を取得するためには試験を受ける必要があります。手話通訳士の資格試験は、20歳以上であればどなたでも受けることが出来ます。受験資格などもありませんので、手話未経験者の方でも手話サークルなどに入っていた方でもどなたでも試験を受けることが可能です。
しかし、手話通訳士の資格は簡単ではありません。公的な資格の中でも非常に難関で難しいと言えるかもしれません。手話というのは手法ではありますが、新しい言葉でもありますので、英語を勉強するのと同じような感覚であると言えます。そのため、新しい言語を1つ習得するという気持ちで挑まなければなかなか合格することが出来ません。中には何年も継続して資格試験に挑んでいる方もいると言われています。何年経っても試験に合格出来ない人いるほど、手話通訳士の試験は難関であると言えるでしょう。覚悟して望まなければなりません。実務経験にすれば3年ほどは必要とされていてかなりレベルの高い試験です。
とは言え、合格している方もいるわけですので、手話を本気で習得したいのであれば合格することはもちろん可能です。しっかりと勉強を行えば合格も当然不可能ではありません。実務経験にすると3年ほどの経験が必要なほどに難しいと言われていますが、手話通訳士を目指すのであれば挑戦あるのみです。
手話通訳士の試験合格率は1割から2割とかなり低いです。これだけ低い合格率だと独学だけで合格するのはかなり難しいと言えます。ですから、1番良い方法はスクールに通うということです。学校で重要なところをしっかりと教えてもらってきちんと指導を受けるというのが合格への近道です。独学だと絶対に不可能というわけではないと思いますが、学校に通った方が手話の習得の時間がかなり早くなるでしょう。
仕事などをしていて学校に通う時間がないという方は、通信講座を利用するという方法あります。DVDで会話を学べたり、最近はパソコンで勉強出来たりもします。通信講座だと自分の空いた時間に行うことが出来ますので、忙しい方にもおすすめです。
手話というのはコミュニケーションの元出来た手法です。ですから、意味やニュアンスが少しだけちがったりしますので、その違いを正しく覚えなければなりません。新しい言語を習得するというのは簡単なことではありません。手話を経験したことがない人にとってはかなり高いハードルであると言えますが、勉強を続けていけば少しずつ分かっていくようになります。根気が必要になりますが、時間をかけて毎日少しでも勉強を続ければだんだん手話が出来るようになるはずです。中には自分の力だけで勉強して合格している方もいますので、諦めないことが大切です。
手話通訳士の試験は、学科試験と実技試験の2つで構成されています。学科試験は、国語、障害者福祉の基礎、聴覚障害者に関する基礎、手話通訳のあり方などの問題がメインで出されます。実技試験には聞き取りと読み取りの試験があります。手話による問題を音声で解答する問題と、音声で聞いた問題を手話で回答する問題とがあります。このどちらにも見事合格することが出来れば手話通訳士の資格を取得することが出来るわけですが、どちらか1つだけ合格した場合はどうなるのでしょうか。学科試験に落ちてしまった場合は、翌年もう1度どちらの試験も受けなければなりませんが、学科試験に合格して実技試験に落ちてしまった場合は、翌年の試験で学科試験が免除されるようになっています。
手話通訳士は厚生労働大臣認定の公的資格です。その割には国家試験なみに難しい資格で取得するのは非常に難しいですが、この資格を持っていることによって手話通訳士としての技能を持っているプロフェッショナルであることを証明することが出来ますので、手話で本格的に仕事をしたいのであれば是非挑戦することをおすすめします。