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栄養士とはどんな資格なのか?

      2015/10/23

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    • 栄養士とはどんな資格なのか?

    栄養士とはどのような資格なのでしょうか。栄養士という職業を聞いたことがある方は多いと思いますが、栄養士の資格がどのような資格なのかということはみなさんあまり知らないと思います。

     

    栄養士として仕事をするには栄養士の資格が必要になります。栄養士の資格は、大学や短大、専門学校などに通い栄養士養成課程を修了して卒業する必要があります。それによって、無試験で都道府県知事から免許証が交付されることになっているのですが、栄養士の資格には大きく2点の資格があります。では以下に栄養士の資格を紹介します。

     

    • 資格1

    ・栄養士

    栄養士として仕事をするのであれば必ず必要になる国家資格になります。

    • 資格2

    ・管理栄養士

    栄養士と似ている資格なのですが、栄養士のさらに上級の資格になります。この資格を取得すればさらに高度な知識や技術を持っているということを証明することが出来ます。

     

    資格1の栄養士とはどのような資格なのでしょうか?そもそも栄養士というのは、都道府県知事の免許を受けて栄養の指導に従事する人のことを言います。昔に比べると色は充実しているのですが、世の中が便利になると同時に現代人の食生活というのは偏りがちな傾向にあります。糖尿病などの成人病にかかる人も増えていますし、痩せている=きれいと勘違いしている人も多く、間違えたダイエットなどで身体を壊す人も年々増えています。

     

    そのような環境の中で食生活による健康管理への関心はどんどん高まっていますので、栄養士への期待も年々高まっています。栄養士は栄養学の知識をベースに、食生活はもちろん、その食生活を管理したり維持したりするために学校や病院、福祉施設などでバランスのとれた献立の食事を考えたり指導をしたりする人です。

     

    栄養士は国家資格になりますので、栄養士の資格を取得するためには、 厚生労働大臣から栄養士養成施設として指定認可された学校に入学して、2年以上必要な知識及び技能を修得することが必須となります。この厚生労働大臣指定の栄養士養成施設を卒業した後に各都道府県に申請すれば資格を取得することが出来ます。

     

    では、資格2の栄養管理士とはどのような資格なのか、栄養士とどのように違うのでしょうか?

     

    栄養管理士というのは、傷病者に対する療養のために必要となる栄養の指導を行ったり、身体の状況に応じて健康を保持、もしくは増進するための栄養指導を行う人のことを言います。高度な専門知識や技術を要する栄養指導、食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、に合った食事管理、施設に対して必要な栄養改善を指導するのが主な仕事になります。栄養士の指導はもちろん、労務管理や経営管理などにも関与するので、栄養士よりもさらに高度な知識と技術が必要となり、栄養士よりランクの高い資格であると言えます。栄養士の資格を取得した後に管理栄養士の国家試験に合格しなければこの資格を取得することは出来ません。

     

    管理栄養士について簡単に説明しましたが、栄養士と管理栄養士は食の専門家であるという部分では同じなのですが、業務内容などはそれぞれに違います。そのため、資格に関しても栄養士法によってそれぞれ定められています。

     

    栄養士の資格は栄養士として必要な知識および技能を栄養士養成施設で2年以上学び、修得することによって都道府県知事に申請をすれば公布することが出来ますが、管理栄養士資格は、管理栄養士国家試験に合格した人が厚生労働省の管理栄養士名簿に登録されることで名乗ることの出来る資格です。ここにも大きな違いがあると言えるでしょう。

     

    では、栄養士の資格を取得すれば管理栄養士の資格も取得した方が良いのでしょうか?栄養士の資格を取得した後に管理栄養士の資格を取るべきなのか悩む方は多いです。栄養管理士は栄養士の上級資格になりますが、仕事内容にかなり大きな違いがあるというわけではありません。管理栄養士はより高度な専門知識を持って食事などを管理することになりますが、だからといって栄養士に知識がないというわけではありませんし、食事指導が出来ないというわけでもありません。職場によっても求められる仕事内容は違いますので、栄養管理士の資格を必ず取得しなければならないといいきることは出来ません。栄養士の資格を持っているだけでも十分であると言えますが、栄養士の上級資格となる管理栄養士の資格も取っておいて損をすることは絶対にありません。仕事の幅はさらに広がるでしょう。

     



    • 栄養士の資格を取るとどんな仕事につけるのか?

    栄養士の資格を取得するとどのような仕事につくことが出来るでしょうか。栄養士が活躍する場というのは年々広がってきています。日本はどんどん高齢化社会が進んでいますが、高齢化社会が進むにつれて健康に関しての意識は高まっています。それと同時に医療や福祉の現場で介護や治療食の工夫などのサービス向上が求められるようになってきています。そのため、福祉分野の1つである食に対する考え方も変わりつつあります。

     

    医療分野では特定の病気に特化した栄養指導が強く求められるようになってきています。最近は若い人でも生活習慣病などになりやすいので、栄養指導もさらに重要視されるようになってきているのです。また、栄養士だけでなく医療現場で栄養サポートチーム専門栄養士や日本糖尿病療養指導士など医療現場を担うために新しい資格が次々に誕生しています。それだけ食に対する職業が重要視されると同時にニーズが高まっているということです。福祉の分野では介護支援専門員の資格が非常にニーズが高いですが、この資格は栄養士も取得出来るようになりました。

     

    その他食に関する資格というのはどんどん増えてきています。栄養士だけでなく食に関わる資格を取得していれば医療関係だけでなく食に関わるさまざまなビジネスで活躍することが出来ます。国際的な基準で広がっていくと予想されますので、世界視野で栄養について勉強していくと良いでしょう。

     

    栄養士の資格を持っていると活躍することの出来る場所は医療現場や高齢施設だけではありません。学校などでも資格を活かすことが出来ます。成長期の子供がたくさん通う学校では食について教育する栄養教諭の導入が行われています。食というのは生きていく上でも欠かすことの出来ないものですので、高い専門性が求められます。

     

    それだけでなくビジネスの分野でも栄養関連のサービスを展開している企業も増えてきています。栄養士は食の専門家です。そのため、食の専門家として栄養士の資格を持っていることで仕事の幅は間違いなく広がると言えるでしょう。

     

    食というのは日本だけには留まりません。人間生きている限り食事は必ずとります。食というのは世界共通で必ず必要となるものですので、栄養士の資格と経験があれば海外でそれを活かすことも出来ます。栄養学の知識を伝えて必要な食事についての知識を伝えることが出来ます。

     

    仕事としてではなくボランティア活動も幅広く行うことが出来ます。海外では食料が不足していて栄養失調の人たちがたくさんいる国がたくさんありますので、そのような国で栄養学の知識を伝えると共に給食設備を整えて食事を作り提供するということが栄養士には出来るのです。実際にそのような活動を行っている栄養士は少なくありません。ただし、日本と海外では食文化や食生活に違いがありますので、日本の国に合わせたメニューではなくその国に合わせたメニューで食事を作らなければなりませので、その国の食事についてある程度知っておくことと、ある程度英語を話すことが出来るというのは必須となるでしょう。

     

    栄養士と似た資格に栄養管理士という資格がありますが、こちらは栄養士のさらに上級の資格です。さらに上を目指すのであれば栄養士の資格と栄養管理士の資格両方を取得しておいた方が良いでしょう。

     

    栄養士というのは皆さんが食べ物から得る「栄養」の分野を扱う専門家のことを言います。簡単に言うと栄養士の資格があれば栄養の指導をすることが出来るわけです。栄養管理士というのは簡単に言うと栄養の指導に従事する人のことを言います。どちらも栄誉や食べ物の専門家でありスペシャリストであることに違いはないです。

     

    ただ、栄養士は主に健康な人を対象として栄養指導を行うのに対して栄養管理士は健康な人だけでなく傷病者などを抱えた人、つまりそれぞれ症状に適した栄養指導や管理を行うという違いがあります。栄養士よりも栄養管理士の方が上級資格であることから行えることも栄養管理士の方が多いと言えます。

     

     

     

     

     

    • 栄養士の資格を取得する難易度

    栄養士の資格というのは国家資格ではありませんので、国家試験などを受ける必要はありません。厚生大臣が指定する短大・大学・専門学校などの栄養士養成施設で決められている課程をきちんと修了すれば、試験を受けなくても栄養士の資格をもらうことが出来ます。ただし、それぞれの養成施設に入るためには受験が必要となります。養成施設の受験資格は以下の通りです。

    ・高校卒業者(卒業見込みでも可)

    ・大学入学資格検定合格者

     

    養成施設での必須科目は以下の通りです。

    ①解剖生理学 ②運動生理学 ③生化学 ④食品学 ⑤食品加工学 ⑥栄養学

    ⑦栄養指導論 ⑧臨床栄養学 ⑨公衆栄養学 ⑩給食管理 ⑪食品衛生学 ⑫調理学

    ⑬食品経済 ⑭食生活論など

    必須科目はなかなか多く、専門的な知識が必要となりますので、卒業後に試験を受ける必要はないと言っても養成学校に入る際の勉強や、養成学校に在学中の勉強は決して簡単ではないと言えます。しかし、学校で教えてもらえることをきちんと勉強していれば課程を修了することは可能でしょう。

     

    それよりも難易度が高いのが栄養管理士の資格です。栄養士のさらに上級資格というだけのことはあり難易度はさらに上がります。それもそのはずで、栄養管理士の資格を取得するためには国家試験に合格しなければなりません。管理栄養士の国家試験は年に1回、毎年3月中旬ごろに実施されることになっています。

     

    気になる合格率ですが、過去かなり高い合格率を誇った年でも栄養管理士の合格率は55パーセントほどでした。半分の方は不合格ということですが、逆にいえば2人に1人は合格する合格率ということです。それじゃあそこまで難しくないのでは?と思うかもしれませんが、この合格率は新卒者によって高くなっているのです。

     

    管理栄養士課程では最終年に各学校が国試対策に力を入れていますので、新卒は例年高い合格率を誇っています。しかし、既卒者の合格率は20%ほどとかなり低く、これが栄養管理士の合格率を下げている原因であると言えるでしょう。既卒者の場合、仕事をしながら勉強して受験に挑む人が多いのですが、栄養管理士の試験はとても難しいので、そうなるとなかなか合格率が上がらないというのが現状なのでしょう。国家試験対策講座をきちんと受けなければ難しい試験であるということです。

     

    ここで覚えておいてほしいのは、管理栄養士国家試験の合格ラインは新卒であっても既卒であっても同じということです。それだけに既卒の合格率が低くなっているのだと言えます。なかなか難しいとは思いますが、既卒者の方は効率よく管理栄養士の勉強をしなければ合格はなかなか難しいです。

     

    管理栄養士の試験は午前の部と午後の部に分かれています。午前と午後の部合計200問で構成されています。科目は社会・環境と健康、食べ物と健康、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、基礎栄養学、応用栄養学、栄養教育論、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理論の合計9科目です。

     

    国家試験ですし当然簡単ではありませんが、国家試験対策に力を入れている学校に通っていて卒業した新卒者の合格率はかなり高めですので、学校に通ってしっかりと勉強していれば十分合格することは可能であると言えます。ただし、事前の試験対策はかかせないと言えるでしょう。

     

    管理栄養士ではなく、栄養士養成過程で学び栄養士の資格を取得した方でも、もちろん後に管理栄養士の資格を取得することは可能です。あとから国家試験を受けることが出来るので、栄養士の資格を先に取得してから管理栄養士の資格取得を後から目指す方も少なくありません。ですが、栄養士の方が管理栄養士の資格取得のための国家試験を受けるには1~3年(学校の修業年限が2年の場合は3年以上)、食品の製造、学校や病院等の施設、栄養に関する行政機関等で職務経験がないと試験を受験する資格を得られることが出来ません。

     

    そのため、栄養士の資格だけではなく管理栄養士の資格も取得したいのであれば職務経験が必須となるわけですので、このような仕事に早く就きたいという人は、栄養士の資格のみでという方もいますが、栄養士と栄養管理士の資格には大きな違いがあります。それは、栄養管理士であれば栄養指導を行うことが出来るということです。この資格があれば栄養に関するアドバイスなどだけではなく、複雑で難しいケースの指導も行うことが出来ますし仕事の幅も広がります。養成施設できちんと勉強していれば難易度もそれほど高くはありませんので、栄養士ではなく管理栄養士養成施設に進む人も最近は多くなってきています

     



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