歯科助手とはどんな資格なのか
2015/10/23
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- 歯科助手とはどんな資格なのか?
歯科助手という職業の名前を聞いたことがあるという方は多いと思います。医療関係で働きたいけれど、大量の血を見たりすることは避けたい、夜勤などは避けたいという方の選択肢として最適なのが歯科助手や医療事務です。求人広告などを見ても募集されていることがそこそこありますので、歯科助手という仕事をやってみたいと考える方は多いようです。
そこで気になるのが歯科助手には資格が必要なのか?ということだと思います。結論から言うと歯科助手に資格は存在しません。同じ医療関係の仕事でも看護師や介護福祉士などは資格が必要となります。国家資格ですので、その職業に必要な知識や技術を学び養成学校を卒業したり、国家試験を受験して合格しないとその資格を取得することは出来ませんし、その職業に就くことは出来ません。しかし、歯科助手の場合は、この試験に合格しなければ仕事に就くことは出来ないというような正式な資格は存在しません。
資格がなくても歯科助手になることは出来るわけですから、極端な話し明日から歯科助手になることも可能なわけです。歯科助手の求人で「未経験者OK」と書かれていることがありますが、そのような歯科医院であれば応募して採用になれば未経験でも資格がなくても歯科助手の仕事をすることは出来るわけです。ですが、何の知識もないまま歯科助手をすると辛い思いをすることを覚悟しなければならないでしょう。
現場を経験するということは大切なことですが、サービス業や事務作業とは少し違い、歯科助手の仕事をすると聞いたことのない専門用語がたくさん出てくる世界です。分からないままに働くと専門用語も全く理解できないため、思うように働くことが出来ないのは当然です。日本ではない別の国に居るような感覚に陥ることでしょう。しかし、普通に生活していれば歯の呼び方、器具の名前、虫歯の治療法などの詳しいことを知ることはありませんよね。誰だって最初は初心者ですから、分からないというのも知らないというのは当然です。
それに歯科助手の仕事は資格がなくても出来るわけですから、何も知らなくてもはじめようと思えば誰でもはじめることができる仕事なのです。ですが、どうせ歯科助手の仕事をするのであれば事前にある程度知識を頭に入れておいた方が良いと思いませんか?でも、正式な資格がないのにどうやって知識を頭にいれるの?と思う方も多いでしょう。
確かに歯科助手の「正式」な資格というのは存在しません。ですが、歯科助手の資格という言葉を耳にしたことがあるという方もいるのではないでしょうか?それは歯科助手にも民間資格が存在するからです。民間資格というのは民間の団体が認定する資格のことです。この資格がなくても歯科助手になることは可能ですが、民間資格を取得しておけば歯科助手の仕事をスムーズに行うための基本的な勉強をマスターしたということを証明することが出来ます。
先ほども言った通り、歯科助手の仕事というのは専門用語がたくさん出てくる仕事です。歯科医や歯科衛生士のサポートもしなければなりませんし、受付、会計などの事務仕事も行わなければならず専門知識が必要とされる機会が多いです。歯科助手のように専門知識が必要となるような仕事の場合、歯科助手の認定資格を持っていると有利になることは間違いありません。
何の知識もない状態で仕事をするのと、少しでも専門知識を頭に入れた状態で仕事をするのとでは全く違います。スムーズに仕事をすることが出来るようになりますので、職場の人にも自分自身のためにもなります。例え民間資格であってみ歯科助手の民間資格を持っていれば就職や転職に有利になるでしょう。ですから、歯科助手になりたいと考えているのであれば民間資格を取得することをおすすめします。
そうは言っても、民間資格というのは国家資格と違って複数の団体が認定していますので、一口に歯科助手の資格と言ってもいろいろな種類があります。以下に歯科助手の主な認定資格をご紹介します。
- 歯科助手
日本歯科医師会の承認を得た全国の歯科医師会や専門学校での講習を修了することで取得することの出来る認定資格
- 歯科医療事務管理士
「歯科医療事務管理し技能認定試験」に合格した人が得られることの出来る認定資格
- 認定歯科助手
内閣府認証NPO法人 医療福祉情報実務能力協会が認定している資格
- 歯科助手専門秘書検定資格
内閣府認証NPO法人 日本能力開発推進協会が認定している資格
- 歯科助手検定
「歯科助手検定試験」に合格した人が得られる日本歯科助手検定協会が認定する資格(1級、2級、3級の3種類があります)
- 歯科医療事務検定
「歯科医療事務検定試験」に合格した人が得られる日本医療事務検定協会が認定している資格(1級、2級、3級の3種類があります)
- 歯科助手の資格を取るとどんな仕事につけるのか?
「歯科助手とはどんな資格なのか?」でも紹介した通り、歯科助手というのは資格がなくても仕事に就くことが出来ます。ですから、歯科助手の資格を取ればこんな仕事につける!ということは正直ありません。全く知識がなくても歯科助手を募集している歯科医に行き、採用されれば歯科助手として仕事をすることが出来ます。
正式な資格が必要ないということは、極端な話し歯科助手の知識ゼロのまま仕事をして、現場で仕事を覚えるという方法もあります。しかし、歯科助手の仕事は専門用語も飛び交いますし、歯科医療現場の教育制度は不十分であると言えます。
企業などに就職すると研修期間や社員教育期間などがある場合が多いですが、歯科医院にはそのような制度はほとんどありません。試用期間を1~3カ月ほど設けているところもありますが、その間に何か教わるというわけではなく、実際に仕事をして経験して学ぶということになります。
先生は患者さんの治療で忙しいので、何か教えてくれるということはほとんどありません。そうなると仕事を教えてくれるのは歯科助手の先輩ということになりますが、現場が仕事場となる歯科医では止まって何かを教えてくれるというようなことがほとんどありません。患者さんを待たせるわけにはいかないので、どうすれば良いかわからずに焦っていても誰も何も教えてくれないのです。先輩や先生がどんどん仕事を進めていってしまいますので、新人の歯科助手としては非常につらいところです。
何も出来ずにオロオロしている様子にあからさまにイライラされることもあります。現場仕事なので教育制度が整っていないのも仕方ないと言えば仕方ないですが、何の知識もないままに歯科助手の仕事をするのにはかなりタフな人でないと厳しいと言えるでしょう。
そこで有利になるのが歯科助手の認定資格です。歯科助手の仕事に就くために必ず必要となる資格はありませんが、民間資格はいくつか存在します。歯科助手の民間資格を取得するために勉強をすれば基本的な知識は身につけることが出来ますし、仕事をスムーズに行うための勉強をマスターしたという証明にもなります。
歯科助手のような医療現場はもちろんですが、どのような仕事であっても事前にどのような仕事をするのかということはある程度知っておきたいですよね。ある程度の知識を入れておくということは、働く上での誠意であるともいえます。歯科助手は間違いが許されない医療現場の仕事ですので、ある程度の知識は頭に入れておき仕事に対するイメージも持っておく必要があると言えます。
歯科助手の仕事の求人では「未経験OK」と記載されていることも多いですが、実際は全くの未経験だと辛い思いをすることが多いです。やはり事前に歯科助手の認定資格を取得するなどしてある程度準備をしておくことをおすすめします。そうすることで緊張感のある歯科医の現場で、自分自身も少しリラックスして仕事をすることが出来るようになると思います。現場で経験を積み1度仕事を覚えてしまえば一生もののスキルになることでしょう。
勉強以外にも大切なことはもちろんあります。歯科医に訪れる人は不安を抱いていることが多いです。歯が痛かったり、歯茎がはれていたり、どのような治療をするのか不安や恐怖心を抱いている方が多いでしょう。そんな不安や緊張を取り除くことも歯科助手の仕事です。それに必要となるのは感じの良さや笑顔ではないでしょうか。
知識はもちろん大切ですが、気持ちよく治療を受けてもらうための気配りこそが歯科助手の1番大切な部分であり、これは知識だけでは補うことの出来ない部分であると言えます。仕事が半人前であっても患者さんの気持ちを考え不安な心に寄り添うことの出来る気配りこそが歯科助手の資格よりも大切と言えるかもしれないですね。
- 歯科助手の資格を取得する難易度
歯科助手の仕事をするためには絶対に資格が必要というわけではありません。民間資格はありますが、正式な資格は存在しませんので資格がなくても歯科助手の仕事をすることは出来ます。しかし、事前にある程度の知識を身につけておいた方がスムーズに仕事をすることが出来ますので、歯科助手の仕事に就きたいのであれば事前に民間資格を取得しておくことが理想的です。そうなると気になるのが歯科助手の資格を取得するための難易度ですよね。
歯科助手の民間資格はいろいろな団体が主催しているので、一口に民間資格といっても1つではありません。しかし、どの民間資格であっても歯科助手の資格であれば受験資格は特にありません。実務経験、学歴に関係なくどなたでも資格取得にチャレンジすることが出来ます。試験は1月・3月・5月・7月・9月・11月と年に6回もありますので、勉強を始めて準備が出来れば受けたいときに試験を受けることが出来るというのも魅力的です。
また、歯科助手の試験というのは、会場試験と在宅試験の2種類があります。指定講座の「修了認定試験」にさえ合格すれば受講期限内に実施される試験の在宅受験を受けることが出来ます。そうすれば自宅にいながら試験を受けることが出来るのです。小さな子供さんがいてなかなか外に出かけられない方でも気軽に受験することが出来ます。自宅に居ながらにして資格を取得することが出来るというのは嬉しいですよね。
自宅で受験なんて答えを調べることが出来るんじゃないの?と思うかもしれませんが、歯科助手は暗記をして行う試験ではありません。テキストを見ながら解答していくため、自宅で受験しても問題ないのです。
気になる合格率ですが、歯科助手の平均合格率は70パーセントほどです。同じ事務でも、全ての診療科が対象となる医療事務は合格率が50パーセントほどですので、比較しても歯科助手は高め合格率であると言えます。口腔に限定して勉強すれば良いので、比較的勉強もしやすく、資格を取得するのはそこまで難しくないと言えるのではないでしょうか。
だからと言って資格取得が簡単というわけではもちろんありません。また、最初の方で説明した通り、歯科助手の資格は1つではありません。さまざまな団体が実地している民間資格ですので、歯科助手に関連した資格は現在たくさんあるのです。実地している団体によって難易度も多少異なってきますので、以下に各資格の難易度を紹介したいと思います。
- 歯科医療事務管理士
歯科医療事務管理士は歯科助手の資格の中でも1番有名と言えるかもしれません。歯科助手の仕事をしたくて何か資格が欲しいという方の多くが最初に取得を目指す資格です。歯科医療事務管理士の合格率は70~80パーセントほどと比較的高めですが、受験者は年々増加傾向にあります。試験は学科と実技になりますが、こちらの資格は通信講座でも取得することが可能です。
- 歯科助手検定
歯科助手検定は別名、歯科アシスタント検定とも言います。こちらの試験は1級、2級、3級の3つに分かれています。3級は、歯科医療の基本的な知識や簡単な診療方法を把握しておく必要があります。2級になるとさらに幅広い知識が必要となります。それに加え診療方法についても応用できる知識が必要となります。1級は幅広い知識はもちろん、高い技能、診療体制についての正確かつ迅速な対応も要求されることになります。
歯科助手検定は受験者数、合格率について公表されていないですが、3級はそこまで難易度は高くないと言えるかもしれません。しかし、1級、2級になるとかなり難易度が上がります。飛び級することが出来ませんので、1級を取得したいのであれば3級から順番に取得していくしかありません。
- 歯科医療事務検定
こちらも歯科助手検定と同様に1級、2級、3級の3つに分かれています。3級は医療保険制度にかんする知識やレセプト(明細書)への正確な記入が行えるかどうかが問われます。2級は、3級の知識に加えて応用的な内容や、治療内容を見て病名を判断できる知識も大切になります。1級になるとさらにレベルは高くなり、3・2級の知識に加えて保険の点数の計算なども正確に行える必要があります。合格率など非公開になっていますが、やはり2・1級となると難易度は高くなるでしょう。
- 歯科助手認定制度
こちらは乙種第二、乙種第一、甲種という3種類のレベルに分けられています。乙種第二は歯科事務に関する内容が中心となっていて、乙種第一は治療室で行う業務に関する知識や技能が必要となります。甲種になるとさらにレベルはあがり、高度な知識と技術が必要になります。
以上のように一口に歯科助手の資格といっても色々な種類があります。どの団体で資格を取得するかによって信用度なども変わってきますので、いろいろ検討したうえで選択するようにしましょう。