義肢装具士とはどんな資格なのか?
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義肢装具士とはどんな資格なのか?
義肢装具士という職業をご存知でしょうか?聞いたことがないという方も多いと思いますが、義肢装具士というのは介護・福祉関連の職業で、1987年に義肢装具士法によって制定された資格になります。
名前から少し想像出来るかもしれませんが、義肢装具というのは事故や病気など何らかの理由によって手足を失うなどした人のために、失われた身体機能を補うために作られた人口の手や足のことをいいます。義肢装具は失われた機能を補うためだけでなく、身体機能の回復や低下防止のために使用されることもあります。
そんな人工の手や足パーツを医師の指示に基づいて製作して、患者さんに対して適合するのが義肢装具士です。義肢装具士は患者さんの身体に合うように義手、義足、装具などを設計・製作して患者さんの負担を少なくするために適合を調整し、社会復帰を援助するスタッフの一員で、かなりの技術がいる専門職であると言えるでしょう。
義肢装具士は、肢装具士法に基づいて財団法人テクノエイド協会が行う義肢装具士国家試験に合格した者に厚生労働大臣より与えられる国家資格です。国家資格というのは1度取得しておけば一生使ものになると言いますが、国家資格の中でも技術者と言える義肢装具士の資格があれば就職に困るということもないでしょう。医療に貢献することが出来る立派な専門職です。
義肢装具士の資格の歴史は2014年現在27年と結構長いのですが、それにも関わらず義肢装具士の数は少ないというのが現状です。義肢装具士の資格を持っている人はまだまだ少なく足りていないと言えるかもしれません。しかし、数が少ないということは有資格者が少ない職業に就けるチャンスであるとも言えます。義肢装具士の資格を取得して仕事をすることで、これから義肢装具士という職業をどんどん広げていくことが出来ますし、自分自身がその重要な存在になれる可能性が高いということです。
これは義肢装具士だけに言えることではありませんが、あまりその資格を持っている人がいないうちから興味を持ち、資格を取得した人が後にその職業で大きな功績を残すことがあります。数が少ないと認知してもらえていなかったりいろいろ苦労もあるかと思いますが、有資格者が少ないからこそ出来ることも存在します。それに、まだ資格を持っている人が少なく、マイナーな資格であると言っても社会的地位の高い国家資格であることに変わりはありません。国家資格は1度取得すれば一生消えることはありません。もしも、すぐに活躍することが出来なくても義肢装具士としての目標などがしっかりとしていればいつかは必ず資格が役立ち成果が出るはずです。資格を取得して損をするということはまずないでしょう。
今現在、義肢装具士はどちらかというとマイナーな資格です。しかし、今は受講者が少ないマイナーな資格であっても数年後にはどうなっているかわかりません。昔はマイナーだった資格でも、今は誰しもが知っているメジャーな資格になっているということもあります。同じ介護・福祉関係の職種である理学療法士などのリハビリ職もその1つです。
義肢装具士もリハビリにおいて非常に重要な役割を持っている専門職で、しかも技術がないと出来ない職業です。これからどんどん成長していく資格であると言えますので、数年後にはどのようになっているかわかりません。スポーツ競技などにも対応するハイレベルな義肢装具が求められるようになっていることもあり、少しずつではありますが多くの人が目指すメジャーな資格になっているかもしれません。
義肢装具士の資格を取るとどんな仕事につけるのか?
義肢装具士の資格を取ればどのような仕事をすることが出来るのでしょうか。義肢装具士というのは、事故や病気で手足が不便になった人や失った人が失った身体機能を補うために人口の手や足のパーツを作る人です。使用者の生活状況やニーズに応じて作る必要がありますので、かなりの技術が必要になります。
四肢のどこかを欠損してしまうと生活がとても不便になります。これまで当たり前のように出来ていたことも出来なくなりますし、四肢のどこかを欠損してしまったときの喪失感や苛立ちは想像しているよりもはるかに大きいでしょう。そんな方々に希望を持ち、少しでも快適な生活を送ってもらう、出来ないことを少なくするというのが義肢装具士の仕事であり義肢装具士の資格があるからこそ出来る仕事です。
義肢装具士は正直いってそこまでメジャーな資格ではありません。しかし、最近ニーズが高まりつつある資格なのです。というのも、義肢装具士がリハビリのスタート地点を作る職業だからです。リハビリというと理学療法士などの職業を真っ先に思い浮かべる方が多いと思いますが、義肢装具士が作成した義肢を使ってリハビリが始まることが多いので、義肢装具士がいないとリハビリを開始することができないことも少なくないのです。リハビリを開始するには医師の診断ももちろん必要ですし、さまざまな職種の人が力を合わせて行うことですが、肢装具士がリハビリの入口に1番近いと言っても過言ではありません。義肢装具士の資格があればリハビリの第一歩を作ることも可能なのです。
ただ、資格を持っていて義肢を作ることが出来れば良いのかというとそういうわけではありません。つくった義肢の使い方も知っておかなければなりませんので、熟知出来るように訓練することも大切です。自分だけが知識を持っていても意味がありませんので、リハビリを直接行う理学療法士や作業療法士などに正しい使用方法を伝えておくことも大切です。
義肢装具士の役割はリハビリが始まるときだけではありません。リハビリが終わった後も役目がある職業です。義肢装具を使えるようになるためのリハビリを行い、自分の思い通りに自由に使えるようになってくればリハビリのゴールも近いです。そのため、リハビリに直に関わる理学療法士や作業療法士の役目はここでとりあえず修了ということになりますが、義肢装具士の役割はここでも終わりません。リハビリを行っている患者さんが義肢装具を使用している限りずっと役目は続きます。
いくら身体に合うものをつくっても、使っていけば装具が歪んできたりしますので、その度に義肢装具士が装具のメンテナンスを行います。長期にわたり患者さんと関わっていくのも義肢装具士ならではと言えるでしょう。
また、義肢装具士の資格があればスポーツの場面でも活躍することが出来ます。義肢をつけて競技をする人というのは現在非常に増えてきています。義肢をつけていてもスポーツを行うことは十分可能なのですが、これは義肢装具士が影で支えているからであると言えます。スポーツトレーナーと一緒に義肢装具士がついていることが多いので、スポーツの場面でも活躍することが出来ます。
それだけでなく、最近はリハビリ用の道具を製作するためにスポーツ用品店などにおいても義肢装具士が働いていることがあります。リハビリ用の道具だけでなく、一般的に使える道具を改良したりすることもありますし、怪我をしやすい人に対して使い方をきちんと教えてアドバイスを行なったりすることもあります。義肢装具士が働く場所は医療現場だけでなく、さまざまな場所で活躍することが出来るのです。
義肢装具士の資格を取得する難易度
義肢装具士の資格取得を目指す際に誰もが気になるのが難易度だと思います。義肢装具士として仕事をするためには、義肢装具士国家試験に合格することが必須になります。では、気になる試験の合格率ですが、義肢装具士の国家資格試験の合格率は80%ほどになります。
合格率80%というととても高く思いますよね。確かに数字だけ見ると高いですが、義肢装具士の国家試験が簡単というわけではありません。合格率が高いからといって勉強をしっかりしないままに試験を受ければ当然試験には受かりません。義肢装具士だけでなく、義肢装具士のように専門性が高い国家資格は受験者も限られていますので、合格率はあくまで目安と思っておいた方が良いです。
しかし、義肢装具士の試験は国家試験の中では比較的難易度は低いと言えるかもしれません。要点を押さえてしっかり勉強しておけば合格出来ない難しさではありません。計画立ててしっかりと勉強するようにしましょう。ただ、幅広い分野の専門知識が求められる資格なので、十分な事前準備は必ず必要になります。
ただし、義肢装具士の試験の難易度は今後上がる可能性も高いです。というのも、義肢装具士の資格というのはまだマイナーな資格ですので、この資格を持っている人というのはまだそこまで多くありません。受験者数も少ないですのでそのこともあり合格率が高くなっていると考えられます。義肢装具士をこれから増やして成長させていかなければなりませんので、試験の難易度もまだ易しくしてくれている可能性もあります。
しかし、これからニーズが高まりこの資格取得を目指す人が増え、義肢装具士の資格を持つ人が増えてくると義肢装具士国家試験の難易度があがって合格率が下がる可能性があります。他の職業も資格保有者が増えるにつれて難易度が上がるということは珍しくありませんので、義肢装具士の資格もそうなる可能性は十分にあります。ですから、義肢装具士を目指すのであればまだ数が少なく試験の難易度もそれほど高くない今がチャンスと言えるでしょう。義肢装具士の国家資格の受給者は平成25年で220人ほどと、他の国家資格に比べるとかなり少ないです。ですが、リハビリ職には欠かすことの出来ない職業の1つで、これからニーズが高まることが予想されますので、資格取得は早いにこしたことがありません。
肢装具士国家試験の試験内容は臨床医学大要、義肢装具工学、義肢装具材料学、義肢装具生命力学、義肢装具採型・採寸学、義肢装具適合学などさまざまな問題が出題されることになっています。試験は1日で全て行われ、受験料として65.900円が必要となります。
合格基準は合格発表後に提示されることになっていますが、全て合わせて8割ほどの点数を取れない場合は合格することができません。かなり高い数字ですが、しっかりと勉強すれば十分に取れる点数です。
義肢装具士の国家試験の勉強は復習が何より大切になります。これまで習ったことを復習していくことは国家試験の勉強する上でとても重要です。これまで習ったことを復習することにより苦手な分野もわかりますし、見落としていた部分も見つかります。苦手なところを繰り返し行えば克服することも出来ます。余裕を持ってしっかり勉強すればするほど、身になりますし自信にもつながります。合格出来るかどうかということはもちろん重要です。合格出来ればそれが1番良いのですが、緊張やいつもと違う空気なども難易度に関わってきますので、それを乗り越えて落ち着いて試験を行うことで自分を高めることも出来るかもしれません。