言語聴覚士とはどんな資格なのか?
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言語聴覚士とはどんな資格なのか?
言語聴覚士とはどのような資格なのでしょうか?そもそも言語聴覚士という職業をご存知ないという方も多いのではないかと思います。言語聴覚士の資格自体は1997年にできましたので、医療や介護関係の仕事に関わっている人からすると馴染みのある名称だと思いますが、そうでない人からすると聞きなれない職種であると言えるでしょう。
言語聴覚士というのは、簡単に言うと事故や病気などが原因で伝えたいことがあるのにうまく伝えられない、音や声が聞こえないなどの問題を抱えている方達の生活を少しでも改善し、自分らしく生活することが出来るように訓練をして支援する仕事になります。
今はまだあまり知られていない言語聴覚士ですが、名前の通り言語に関する専門職で、その他にもサポートする面がとても多い職業ですのでその役割は多岐に渡ります。言語機能の改善、維持にはもちろん、身体全体のことを考えた上でも必要となる職業で言語聴覚士の役割は年々増えていると言えるでしょう。
言語聴覚士になるには資格が必要なのか気になる方も多いと思いますが、言語聴覚士になるためには資格が必要となります。言語聴覚士の資格は資格の中でも1番社会的信頼が高いと言われている国家資格ですので、非常に立派な資格であると言えるでしょう。ですから、持っていれば永久的に利用でき、働く上でも強みとなる有効な資格になるでしょう。
今はまだ言語聴覚士という職種の知名度はそこまで高くありませんが、高齢化社会の現在、活躍の場がこれからどんどん広がってくる職業であると言えますので、今後さらに有名な職種になると思います。そうなると資格の名前を言うだけでどのような仕事をしているのかイメージしてもらうことも出来ますし、信用も高くなるでしょう。
その資格を持っている人しかできないものを業務独占というのですが、この言語聴覚士は業務独占ではありません。言語聴覚士は名称独占ですので、資格をとってはじめてこの名称を名乗ることが出来ます。しかし、言語聴覚士がおこなっている仕事自体は、資格がなくても出来るということです。
そうは言っても国家資格である言語聴覚士の資格は、実際に持っていないと言語聴覚士として採用されることはほぼないと言えます。言語聴覚士がおこなっている仕事に関わりたいのであれば資格がないとほぼ無理であると言えるでしょう。資格なしで採用してもらうというのはほぼ不可能です。そのため、どちらかというと名称独占というよりも業務独占的のような立場であると言えるかもしれません。
ただ、言語聴覚士に関しては資格を持っていない人にだけ存在するメリットがあるというのも事実です。資格を持っていて損をするというようなことはもちろんないですが、言語聴覚士の資格を持っていなくても言語聴覚士の行なう訓練のやり方などをきちんと理解し、知っていれば看護師と分担して仕事を行うことが出来ます。これは言語聴覚士の資格を持っていない人だからこそ出来ることです。
言語聴覚士が1つの病院にたくさん存在するということはほとんどないので、患者さんにかける時間というのはどうしても限られてしまいます。短い時間しか接することが出来ないことも多いのですが、看護師の人にもやり方などを伝えておけばある程度の訓練を任せることができ、大変な方に時間をかけることも可能となります。
もしもこれが言語聴覚士しか訓練をしてはいけないというような業務独占資格であった場合は訓練の量が不足して効果的に仕事を進めることができなくなってしまうことがありますので、そのあたりは注意しなければなりません。
言語聴覚士の資格を取るとどんな仕事につけるのか?
言語聴覚士の資格を取るとどのような仕事に就くことができるのでしょうか?近年徐々に名前が知られてきている言語聴覚士の活躍の場はどんどん広がりつつあります。ですから、就ける仕事も増えてきているということです。
言語聴覚士というのは、もともとは医療分野で活躍する機会の多いお仕事でした。実際に言語聴覚士の約8割ほどは、病院はリハビリステーションなどの医療機関で働いていると言われています。その他、保険施設や老人ホームなどの介護施設で働いている方もいらっしゃいますし、養護学校や障害者施設などでも活躍することが出来ます。
1番メインの現場となる医療施設にもさまざまな種類がありますが、言語聴覚士はリハビリテーション科や耳鼻科、口腔外科で活躍することが多いです。いずれの場合でも患者さんのリハビリを行うことが多いですが、検査を担当したりすることもあり医療の現場で活躍できるお仕事であると言えます。
この頃は医療現場だけでなく介護施設などの福祉施設での活躍の場もどんどん増えてきています。医療分野だけでなく高齢者分野でも言語聴覚士の活躍が期待されているのです。介護の現場では生きていく上で必ず必要となる、食べたり飲み込んだりする行為であるえん下機能の回復が重要視されています。
そこで活躍するのが言語聴覚士です。口腔や舌の筋力をつけるために喉奥に冷刺激を与えたり、唾を飲み込ませたりしてえん下能力をつけて確認します。もう口から食べ物を食べることが出来ないと諦めていた方や諦めかけていた方がもう1度自分自信の口で食べ物を食べるお手伝いや支援を行うのです。超高齢化社会と言われている現在、言語聴覚士の働きはさらに期待されることでしょう。
そのようなこともあり、福祉施設でも活躍の場はどんどん大きくなってきています。福祉施設は入院とは違って、実際に施設で生活し暮らしている方が多いです。食べ物をうまく飲み込むことが出来ないお年寄りも多くいるので、食事の面の専門性が高く求められます。そこで活躍するのが食事の援助ができる言語聴覚士です。病院と違いリハビリ時間が確保されていなかったりするので、大変だったりもしますが大きな役割を任されるやりがいを感じることができるでしょう。
日常的な場面に訓練を取り入れることが出来る言語聴覚士は高いスキルを求められることになります。簡単なことではありませんが、スキルの高い技術を学ぶことが出来る仕事なのです。
また、最近は学校や育児施設などで活躍される方も増えてきました。それほど現場としてはまだ多くありませんが、子供の発達に関わる小児発達障害も言語聴覚士の領域なのです。ですから、脳に障害があったりする子供や、人と関わることが苦手なアスペルガー障害や自閉症などのコミュニケーション障害にも言語聴覚士が対応することがあります。
子供を相手に行うのは大人を相手にするよりも難しいことがあり、発達に関する知識も当然必要になりますが、早い段階で関わる事が運動能力を最大限発達させる支援に繋がりますし、子供と信頼関係を築くことが出来れば言語聴覚士として充実した仕事が出来るようになると思います。発達に関する知識と同時に口腔内の異常に関しても幅広い知識が必要になってきますので、その辺も頭にしっかりと入れておかなければなりません。
言語聴覚士の資格を取得する難易度
言語聴覚士の資格の需要はこれからますます高まっていくと考えられます。高齢化社会はどんどん進みますし、国家資格である言語聴覚士の資格を持っていれば就職や転職などにも有利になると言えます。ですから、言語聴覚士の資格を取得したいと考えている方も増えていると思いますが、言語聴覚士になるためには必ず国家資格を取得しなければなりません。そこで気になってくるのが資格を取得する難易度ですよね。
言語聴覚士の国家試験の難易度はどれぐらいなのでしょうか? 難易度を言葉にするのは難しいことなのですが、国家資格を取得しなければ言語聴覚士を名乗ることが出来ませんので、ある程度の難易度は把握しておいた方が勉強もしやすくなると思います。
言語聴覚士になるためには学校に行って勉強するのが一般的です。在学中に国家試験を受けることになるのですが、国家試験は簡単ではありませんので、学校に行っているからといって必ず合格出来るというわけではありません。
学校によっては国家試験対策をしっかりおこなっているところもあれば、そうでないところもあります。いずれの場合でも自分自身できちんと勉強し、目標を決めておかないと国家試験に合格するのは難しいと言えるでしょう。勉強方法は自分に合うものを見つけるのが1番良いですが、過去問題を解いたり、模試を受けたりして自分の実力をきちんと確かめつつ計画的に勉強するのが良いと思います。言語聴覚士では言語に関する専門的な知識が必要となり、理解するのにも時間がかかりますのでそれなりの勉強時間が必要であることは覚悟しておくようにしてください。
言語聴覚士の合格率は平均すると60%前後であると言えます。おなじ職種である理学療法士や作業療法士と比較すると合格率は少し低くなりますが、決して低い合格率ではありません。勉強をきちんとしていなければ受かるのは当然無理ですが、しっかりと試験対策を行った勉強をしていれば合格出来る難易度であると言えます。
ただし、言語聴覚士の合格率は年度によって違い、年度によって難易度が大きく異なるという特徴があります。1番低い合格率のときは50%ほどであることもありますし、過去10年で最も高かった合格率は70%以上とかなりの差があります。ですから、試験対策をしっかりしておかないと点数が伸びないこともありますので注意しなければなりません。
言語聴覚士の試験は既卒者の合格率が非常に低いです。既卒者対策が不十分な学校が多いのか理由は定かではありませんが、既卒者の合格率が極端に低く全国的に見ても既卒者の合格率は10~20%ほどしかありません。そのため、統計的に見たときに言語聴覚士の合格率が少し下がってしまうのですが、新卒者の合格率はほとんどの学校で70%をこえていますので、学校を卒業して、きちんと試験対策をおこなっていれば5人中4人は試験に合格するという計算になりますので、国家試験にしては難易度はそれほど高くないと言えるのではないでしょうか。
しかし、そうは言っても簡単な試験ではありませんし、試験会場にいくと雰囲気も違って緊張してしまい思うように問題が解けないなんてことにもなりかねません。試験会場独特の空気が試験の難易度を高めてしまうのです。せっかく勉強したのに会場の雰囲気にのまれて力が発揮出来ないなんてことになると非常にもったいないので、そのようなことにならないためにも試験独特の雰囲気にある程度慣れておくことが大切です。
どのような状況であっても試験に集中することが大切ですので、事前に模試を受けたりして試験独特の空気に慣れておくようにしましょう。分からない問題があった場合でも気持ちを切り替えてすぐに次の問題に進みましょう。試験時間はそこまで長くないですし、分からない問題を引きずってしまうとさまざまな知識が混同して分からなくなってしまうことがあります。そうなってしまうといつもなら解ける問題も間違えてしまうなんてことになる可能性も出てきます。1つわからなくても他の問題でカバーすることが出来ますので、焦らずに落ち着いて試験に挑むことが大切です。